メモリアルタトゥー
「と、まぁここまではいじめという行為についてでした。小学生だからとか中学生だから何をやっても良いのかと言ったらダメですよ。
確かに自分達の中で楽しく暮らすために関係性を作らないといけない。でも、これはあくまで双方向で『楽しい』が存在しないといけない訳です。
おそらくやる側は100%楽しいんでしょう。
でも、やられる側が楽しいかどうかが一番大事な訳ですよね。やられる側が少しでも嫌な思いをしているなら、それはもうオワコンかしたダサい遊びなんです。
そして、一番大変なのが『メモリアルタトゥー』です。
刺青の事を最近は『フィジカルタトゥー』とか言います。入れると消すのが難しく日本では立ち入りを断られる事があるほどまだまだ理解がないものですね。
その他、ここ最近になってよく言われるのが『デジタルタトゥー』です。SNS に何の気もなく載せたものが悪い方向に拡散されたり、批難のマトになります。
こちらも発信してしまえば自分では制御できないくらいに拡散し、保存され、また拡散される。
この流れが続く事でタトゥーのように消えないものとして残っていく。
これらの『タトゥー』と同じように、人の記憶に『あいつにいじめられた』、『あいつらはいじめをするような最低の奴らだ』と言った形で人の記憶に残り時を経ても消せない過去になる事を『メモリアルタトゥー』と言います。いじめられた側は絶対にいじめた側を忘れない。
もし、社会人になり相応の立場を得た所にいじめた側が営業に来たらどれだけ内容が良くても断るでしょう。
または、担当者を代えるならと条件付けするでしょう。
では『なぜ断られたのか?』『担当者を代える必要は何なのか?』となり、人をいじめていた過去がその人のキャリアに大きなおもしになるでしょう。
関わらなくなれば忘れる?いえ、結局のところ人は少しのきっかけで記憶がフラッシュバックするものです。
商談で久しぶりに顔を見た瞬間にいじめられていた時の記憶だけが呼び起こされて嫌悪感しかなくなるでしょう。そして、いじめていた側には信頼や信用をつくる以前の問題として『関わらないのがベスト』という選択になるでしょう。
いじめをするようなゴミを雇って営業に出すような会社と考え出したら、相手の会社に対しても悪印象になるでしょう。
これが『メモリアルタトゥー』です。
人は自分に嫌なことをした人を好意的に記憶しない。
その時が楽しいからと人をいじめた人は、その先に続く長い時間を棄ててしまっている訳です。
ぜひ、皆さんも一つ一つの行動に対して多角的に見て、自分の行動を見直し、悪い記憶に残らないようにして頂きたいですね。」
「それは大人になっても言えますよね。
態度の悪い客とかマナーの悪い人がどこでどう働いているのかを考えるとすべての人は気を付けないといけない問題になりますね。」
ナカが言い、他の二人を見た。二人とも同じように感じていたようだった。




