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冒険者ギルドで死亡扱いされた私が、神と邪神に愛され最強で最高のダークヒロインになる。  作者: 黒木菫
桃園血盟~後宮~編

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第49話 襲撃

「馬鹿めえ!」


下半身蜘蛛、上半身少女の魔物、アラクネは右手の掌についた口から糸を吐き出す。


「ちい!」


私は盾で防ぐが糸に絡め取られる。


(やばいな、防ぐのもまずいか!)


(この糸、切れるのか!?)


私は糸に意識を集中する。


すると言語化されたイメージが頭に流れる




《アラクネの糸 弱点:火 物理耐性:強》




私の解析スキル【翻訳者】も成長してるってことか!


「炎弾(フレア・ボム)!」


指先から炎弾を放ち、糸を焼き切る。


「うお!」


炎に驚き、アラクネが下がる。


こいつ自体も解析したいところだが…!


(もう一発!)


私はもう一度炎弾を本体にぶつけるが、シールドで防がれる。


魔法耐性は強いか!


「アビ!下がって!魔鎌(デス・サイズ)!」


リョウコさんが魔力を解き放つ。


2メートルほどの高さの魔力の刃が地面を走る。


「キィ!!」


アラクネは奇声をあげ、左にジャンプし回避する。


しかし、


ザシュ!!


数本の足を、魔力の刃が巻き込む。


(やったか!)


「ビャアアア!ヒャヒャヒャ!なんだ!大したことねえじゃねえか!」


切れない。こいつが硬いのか!?


リョウコさんが膝をつく。


(いや、リョウコさんが弱っているんだ。)


「ばかめ!」


アラクネが両手の口から糸を吐き出す!


その瞬間。


「シルフよ!突風波!」


ワタシは逆風を起こす。


「なにい!?」


アラクネの糸が逆にやつの手に絡まる。


その瞬間、ワタシはやつを上段から斬りつける。


「そんななまくらで私の外骨格がきれるかああ!」


「あああああああ!!」


ワタシは一刀両断にするつもりで斬りつける。


が、


アラクネは外骨格でワタシの刃をとめる。


「ビャハハハ!」


アラクネが勝ち誇る。


しかし、ワタシの頭の中に力が言語化される




《【魔勇者】が【闘神】の物理防御無効のスキルを一部継承》




その瞬間、ワタシの剣がアラクネの外骨格を貫き、肩から下半身まで真っ二つに切り裂く。




「ビャアアアアアアア!」


アラクネは奇声を上げて絶命した。


ワタシは一瞬なにがおこったかわからなかった。


「アビ、やったね。」


背中からリョウコさんが叩く。


【闘神】、つまりビゼンのスキルの一部をワタシが使用したということか。




◇


兵隊や宦官が来て、事情聴取をうける。


宦官、ジヨウまでもが現場にきた。


今回の襲撃はリョウコさんを狙ったものだった。


なんといっても自分で言ってたからな。


「リョウコさん、心当たりはありませんか?」


リョウコさんに確認するが。


「さあ、ありすぎてわからないね。」


彼女は肩をすくめる。


(それもそうか。コウロの刺客、宦官、ひょっとしたら魔王軍の残党かもしれない。)


「しかし、護衛するつもりが助けられたね。」


そういって、ワタシの肩を叩く。


「いえ、リョウコさんの助言あってのことでしたから。」




◇


「……ということがありまして。」


ワタシは殿下の勉強をみながら情報を共有する。


「リョウコ殿を狙うやつ、心当たりはありませんか?殿下。」


「普通に考えれば‥‥」


キョウ殿下は本を読みながら答える。


「宦官共かコウロだろうな。」


(やはり。)


「しかし、今回に関していえば、宦官のほうが可能性が高い。」


「なぜ?」


「リョウコ殿がお前との訓練で体力が減った時を狙って魔獣を召喚したんだろ。ということは、リョウコを殿を狙い撃ちにずっと近くで見ていたわけだろう。」


殿下は本から目をそらす。


「ということは、宮廷近辺にいて、不自然ではないやつだけだろう。となると一番怪しいのが宦官だ。」


(たしかに。)


「護衛のなかにコウロのスパイがいる可能性もあるがな。」


(なるほど。)


「妲姫、なにか怪しい動きをしてる護衛はいない。?」


殿下と私が勉強しているよこでお菓子をたべている妲姫に確認する。


「いるぞ。」


「「え?」」


ワタシと殿下は思わず同時に声が出る。


「誰よ、それは。」


キョウも慌てて聞く。


「トウマとかいう女だ。」


「トウマ?あいつが?どういうこと?」


「前にアビと殿下で貧民街にいっただろ。あの時、やつの魔力を感じた。おそらくずっと見られていたぞ。」


「なんでそれを言わないのよ!」


殿下が妲姫を責める。ごもっともだ。


「特に殺気も感じなかったし、脅威ではなかったからね 。それに後宮なら殿下はどこにいても監視されているぞ。もちろんこの部屋もだ。今更だ。」


「は?この部屋、今も監視されてるの?」


流石に驚く。


「部屋のそこに小さいハエがいるだろ。」


そういって、妲姫は部屋の端っこを指さす。


ちっさいコバエが壁に張り付いている。


「あれは宦官ジヨウの使い魔だ。もちろん幻術をみせているがな。」


「まじか。」


まったく気がつかなかった。


「そうだな。とりあえず、明日にでも、トウマをここに連れてきて直接問いただすとしよう。」


殿下も方針が決まった。


(トウマ、あいつがアラクネを召喚したのか、無関係なのか。)

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


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