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冒険者ギルドで死亡扱いされた私が、神と邪神に愛され最強で最高のダークヒロインになる。  作者: 黒木菫
桃園血盟~後宮~編

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第44話 お忍び

前回の間でのあらすじ


アビはキョウ王女の護衛として後宮に仕えることになった。


配属初日、同僚の護衛ルオが後宮の悪魔「妲姫」によって殺害される。


キョウ王女と謁見したアビはキョウ王女の私室に呼び出される。


そこにいたのは死んだはずのルオだった。


ルオの正体はキョウ王女その人だった。


キョウ王女と妲姫は真の仲間を探すため、護衛たちを試験したのだった。


そして、アビは後宮にきた理由を話し、キョウ王女の盟友となる。






キョウ殿下の一日はなかなか多忙だった。


国王が病に臥せっているので、代行の仕事もあったようだ。


日中は領主の陳情、他国の外交官のホストなどなど。


そして、それが終われば夕方からは英才教育を徹底的に叩き込まれた。


彼女はそれらを嫌な顔をせずこなしていく。


なるほど、あのアマンが彼女のことを聡明だというのもわかる。


ワタシは護衛としてそれを見守っていた。


「あーつかれた。」


私室に帰ってきた彼女はラフな姿になる。


ワタシは着替えの手伝いの名目のもと、私室に入ることを許されている。


もっぱらやっているのは愚痴の相手だが。


妲姫ダッキ、マッサージして。」


「はいはい。」


ベッドに横になったキョウ殿下に悪魔がマッサージをおこなう。


どういう状況だ、これは。


「アビ、明日は早くから出かけるわよ。」


妲姫にマッサージされながら殿下がいう。


「出かける?明日はそんな予定はあったっけ?」


ワタシも二人の時はため口になる。


そのほうが彼女も喜んでくれる。


「お忍びよ。お忍び。」


「は?どうやって?」


王女に自由などない。仕事がないといっても基本は自室のみ。


後宮からでることなど許されない。


「まあ、詳しくは明日話すよ。じゃあ、ちょっといつものように勉強みてくれる?」


私はキョウに頼まれ、勉強を教える。


この世界は私の世界に比べ、数学などはるかに遅れている。


語学についてはワタシのスキル【翻訳者】の解析スキルが役に立つ。


この人は本当に勤勉だ。


ワタシはその日も遅くまで殿下の勉強に付き合った。





早朝、ワタシは眠い目をこすって殿下の私室に向かう。


実はワタシは朝が苦手なのだが。


ドアをノックする。


「入れ」


殿下の声がする。


ドアを開けると。


殿下が二人。


【幻影】――周りに幻の姿を見せる。


私の解析スキル【翻訳者】が反応する。


「殿下、おはようございます。」


私は本物の殿下のほうに挨拶をする。


「さすが、アビだな。私たちの愛の前には妲姫のまやかしも通じないらしい。」


殿下が嬉しそうに笑う。


「いえ、愛はありますが、この場合はスキルです。」


(なるほど、妲姫を替え玉にしてこっそり出ていくということか。)


「でも、見張りとかはどうすんです?妲姫はここに置いていくんでしょう。」


ワタシは当然の疑問を口にする。


「まあみていろ。」


殿下が右腕を掲げる。


すると右手の爪が銀色に染まっていく。


半憑依ハル・ポゼッション】-幽体アストラルボディの半分を対象に憑依する


妲姫が化けた偽の殿下から、妲姫の銀髪、一本角、白い肌の幽体があらわれキョウのそばに浮かぶ。


「なるほど、器用な真似をするものね。」


ワタシは幽体の妲姫のほうをみていう。


「魔力は大幅に下がるがな。殿下をまもることくらいはできる」


「あなたって後宮からでれないんじゃないの?」


ワタシは疑問を口にするが。


「殿下を守ることも私の契約の一部だからな。ここまでがギリギリのラインだ。」


アストラルボディとなった妲姫はいう。


「じゃあ、アビ、荷物を半分もってね。」


殿下が指をさすと部屋に大きな袋が。


「わかりました。」


そういいながらワタシは背中にかつぐが。


(結構重い)


「隠行の術」


妲姫が術をかける。


何も変わったようにはみえないが。


「じゃあ、いくわよ。」


殿下が声をかけ、殿下に化けた妲姫が扉をあける。


「殿下、どうかされましたか。」


扉の前の護衛が偽殿下に声をかける。


「少し、散歩にでかける。」


「では、我々もお供します。」


護衛たちが声をかける。


「よしなに。」


「ところで、あのアビはまだ殿下の部屋では?」


護衛が訝しんで確認する。


「あのものには部屋で仕事を命じている。放置しておけ。」


「御意」


そういうと偽殿下と私たちは私室からでる。


しかし、護衛たちは私と本物の殿下には気がつかない。


そして、途中で私たちは偽殿下とわかれ、裏門の門番の横をとおり、堂々と宮廷から外出する。


「この城の警備大丈夫なのか?」


おもわず口に出る。


「私の幻を見抜けるやつなどそうはおらんよ。」


妲姫が答える。


「で、殿下、この荷物はなんなんですか?」


私は殿下に聞く。


「まあまあ、直にわかるよ。あと、外では私のことはルオと呼ぶように。」


そういうと、殿下は再び堂々と繋がれている馬を勝手に連れてくる。


兵たちは全くそれに気づかない。


(あいつらどうなってんだ。)


「乗って、アビ、そのうち気がつかれるから。」


ルオに促され、荷物をつんで私は後ろに乗る。


(しかし、殿下はなんでもやるな。)


「じゃあ、いくわよ!すすめ!」


殿下の合図で馬は駆けて行った。

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