表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者ギルドで死亡扱いされた私が、神と邪神に愛され最強で最高のダークヒロインになる。  作者: 黒木菫
刻印受呪~刻印~編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/53

第31話 決意

ビゼンは決意を込めた目で、ワタシに話しかける。


「どうしたの?」


ワタシはビゼンの眼を見つめる。


「アビ、お前のおかげで仲間たちを救うことができた。あたらめて礼をいう。」


「いいって。まだおわってないけどね。」


笑って答える。


「だが、あとはコウロのところにいる仲間だけだ。ならば、あと一人でやれる。」


「ちょっと、まさか、一人でコウロの屋敷に忍び込むつもり?」


ワタシは彼女をとめる。


「だった。」




「だった?」


「アビ、どうせお前はそういうとおもった、だから、一緒にいてくれないか。」


ビゼンはまっすぐ目を見て言う。


ワタシは少し黙って――


「わかった。そういうことならいいよ。協力する。」


「アビ――。ありがとう。」


彼女が握手を求めてくる。


ワタシは握手を返しながら言う。


「ねえ、これが終わったら、ワタシはモンスターハントにもどるつもりなんだけど、ワタシとパーティーになってくれない?どうせ、アオのやつも来ると思うけど。」


「ああ、もちろんだ。」


「ええ、私もついていくわよ。」


アオも笑ってこたえる




‥‥‥




「「なぜおまえ(あなた)がここにいるううううう!!」」


ワタシとビゼンが同時に突っ込む。


「いや、すいません!アオ様、ご無礼を!」


ビゼンがあわてて膝まずく。


「アオでいいっていったわよね。」


アオはビゼンを手に取り立たせる。


「では、アオ、な、なぜあなたがここに?」


「なぜって、暇だったので。あなたたちをみてたんだけど、私の名前がでたのでつい。」


「見てたって――ずっと?」


「流石にずっとじゃないわよ。あの警備隊長さんとの話が終わったあたりから。」


「のぞき見か!いい趣味ね。」


ワタシはジト目でいう。


「たまたまよ、私もすぐ戻らないと。凍子トーコにバレるとうるさいし。」


凍子トーコって?あの四凶の!?」


ワタシは驚いて聞く。


「ちょっとコーヒー淹れてくるといってごまかしてきたのですぐにもどらないと。」


なんだそれ。


「ええ、それにあの華姫カキというのは今はコウロのまわりにいないみたいだね。理由はわからないけど。作戦をするにはちょうどいいかもしれない。」


なるほど、アイツがいないならチャンスだ。


「というわけで、またね。」


そういうと、アオは光とともに消えていった。


「しゅ、瞬間移動……、伝説の神の奇跡と呼ばれる秘術だぞ…初めて見た‥‥‥」


ビゼンが固まる。


それを息を吸うようにやるとは……



あらためてビゼンが言う。


「実はコウロの屋敷の中にはなんどか潜入している。」


ビゼンがさらっととんでもないことをいう。


「え?そうなの?いつの間に。」


ワタシは思わず声がでる。


「お前にいうと止められただろうからな。アマンの作戦が万が一、失敗した場合の次の手を考えていた。」


「潜入したあとは割と簡単だった。なんせ仮面をかぶって働かされている仲間たちもいたからな。そこに紛れるのは難しくなかった。」


「なるほどね。」


「屋敷の離れに10人ほどの仲間が住まわされてるのを確認している。」


「なるほど、じゃあ、そこを襲撃すれば――。」


「ああ、だが、それだけじゃない。コウロのやつは何人かの女は寝室につれていってるらしい。」


ビゼンは拳をにぎりいめていう。


何をされているかは想像に難くはない。


「ちょっと人手がたらない。ヨクトに頼むか。場合によってはハクエイも協力してくれるかもしれない。」




ワタシたちは彼らに協力を仰ぐことにした。



ハクエイの自宅にて。


「オレは反対だ。やめておけ。今、コウロに手を出すなんて無茶だ。」


ハクエイは反対の意思を示す。


「しかし、ダークエルフの開放は俺たちの目標の一つだ。俺の部隊は付き合うぜ。」


ヨクトは快く引き受けてくれる。


「正気か、ヨクト。リスクが大きすぎる。アマンのおかげでダークエルフはほぼ解放されたんだろう。今回はこれでいいんじゃないか 。」


「たしかにそうだが、一番ヤバいところが残ってるんじゃしょうがない。俺たちだけでもやる。」


ヨクトはハクエイにつっかかってくれる。


ハクエイを責めることもできないが素直にありがたい。


「こうしよう、オレは何人かの手勢をつれて、コウロ邸の食糧倉庫を陽動で襲撃しあばれる。民間人には被害はださねえから安心してくれ。」


「その間に、私とビゼンが、ダークエルフを開放するってことね。」


ワタシは続けた。


「おれは知らねえぞ。ここにも逃げ帰ってくるなよ。あとをつけられてもこまる。」


「ハクエイ、おまえ!」


ヨクトがハクエイを非難する。


しかしハクエイにも家族がある。


「いや、ハクエイのいうとおりだ、ハクエイにも家族がある。作戦がおわったら、王都の外の野営で待ち合わせということにしよう。」


しばらくハクエイはだまったあと口を開く 。


「わかったよ。オレの負けだ。オレも手伝う。なにをすればいい?」


ハクエイが折れてくれた、


「すまない。」


ビゼンがハクエイに改めて礼をいう。


「作戦はこうよ。」


ワタシはコウロの屋敷の周辺の地図を広げる。


「まず、ヨクトの部隊、そしてハクエイでコウロ軍の食糧倉庫に夜襲をかける。もちろんこれは陽動。しかし、警備が一番固いはず。」


「わかった、できるだけあばれるわけだな。」ヨクトがいう。


「そういうこと、その間にアタシとビゼンは奴隷の宿舎に向かう。まさか警備も奴隷が狙いだとは思わないだろう。」


「ダークエルフたちはどこに誘導する?」


ヨクトが確認する。


「北門が近い。そこから逃がす。」


ワタシはコウロ屋敷の地図の北門を刺す。


「じゃあ、オレがそこに馬車を何台か用意しておく。そしてすぐに王都をでて野営地に向かう。俺なら警備の連中も怪しまないだろう。 」


「たすかるハクエイ」。


ワタシは3人を見て言う。


「決行は明日の夜。」


「チッ、ほんとにしょうがねえ」


ハクエイがまだ文句をいった。


こういうおっちゃんなのだろう。――でも、最後は協力してくれる。それがいい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ