表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者ギルドで死亡扱いされた私が、神と邪神に愛され最強で最高のダークヒロインになる。  作者: 黒木菫
刻印受呪~刻印~編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/53

第23話 奴隷市場にて

「奴隷市場なら、ここだよ」


冒険者ギルドについて、受付に座っていた女性に聞くと、驚くほど簡単に教えられた。


「もう一つ教えてほしいんだけど、最近、ダークエルフが奴隷で出回ってたりしない?」


ワタシは、受付の女性に尋ねる。


「あー、出回ってるよ。わりと高値だから、あまり売れてはいないみたいだけど」


ギリ。


ビゼンが、拳を握りしめる音が聞こえた。


「ありがとう。世話になったわ」


ワタシはそう言うと、ビゼンとともに奴隷市場の方に向かった。


---


奴隷市場。 この国は、奴隷も一つの産業となっている。


忌々しい。


しかも皮肉なことに、奴隷産業が大きく広まるきっかけになったのが、勇者であり革命家のヨウトと、今の王・レイ王らしい。 ワタシがこの世界に来る数十年前の話なので、詳しくは知らない。 だが、魔王を倒しても、この世界はハッピーにはならなかった。


それは確かなようだ。


(なんで、そんなことになったんだろう……)


誰に聞いても、ちゃんとした答えが返ってこない。


---


「アビ、見ろ」


奴隷市場が近づく。


遠目でも分かる。


奴隷たちが、檻に入れられている。


その中には、ダークエルフもいる。


「ビゼン、焦らないで。目立たないようにね」


そう声をかけはしたものの、ビゼンは早足で近づく。


一人のダークエルフの男性が、足に鉄球を繋がれ、壁の方を向いている。


「……」


ビゼンが、小声で声をかける。 男は、無視する。


「私だ。ビゼンだ」 ビゼンはマスクを取り、顔を見せる。


「……なに?」


男は、ようやくこちらを向く。


「……お前、ビゼンか」 男の目が、見開かれる。


「よく、ここまで……」


「シッ!」


ビゼンは口の前に指を立て、再び仮面をつける。


「他の連中はどうした? 誰がやった?」


「分からん。子供たちを人質にされ、逆らえなかった。女は……売られて、どこかに連れ去られてしまった。逆らった男は、だいたい殺された」


「クソ!」


ビゼンが、拳を握りしめる。


「子供たちは?」


ワタシは、男に確認する。


「分からない。おそらく、売られてしまったと思う」


許せない。


怒りが込み上げてくる。


「ビゼン、あんたなら、この人だけでも助けられるよね」


「ああ。だが……そんなことをすれば……」


ビゼンは、声を詰まらせる。


「違うわ」


ワタシは、はっきりと言う。


「まずは、この人を助けるのよ。もしバレたら、ワタシができるだけ暴れる。その隙に、他の奴隷も解放する。そうすれば、あんたの仲間も解放できる」


「しかし……」


「明日、この人がここにいる保証はない。助けるなら、今しかない」


「……わかった。アビ、感謝する」 そう言って、ビゼンが薙刀を振りかざそうとする。


「おい、そこ! 何をしている!」


まずい、警備に気づかれた!


暴れるしかないか! そう思った時――。


--- 【白狼】解析不能 ---


え!? これって…… そう思った瞬間、ワタシの体は何者かに抱えられ、高速で運ばれる感覚だけが理解できた。


ドサッ!


「いた!」


思わず声が出て、地面に転がる。


横で、ビゼンも転がっている。


「分かった、分かった。奴隷市場で大立ち回りするような奴が、官軍なわけがねえ」


見上げると、さっきのハクエイが立っていた。


景色を見回すと、100歩くらいの距離を一瞬で移動したらしい。


しかも、ワタシたち二人を抱えて。


ワタシたちがさっきまでいた場所では、警備の男が不思議そうにキョロキョロと周りを見回している。


「アンタ……」


ワタシは、ハクエイを見つめる。


「あんたらの後をつけてたんだよ。官軍のスパイなら、そのまま官軍に密告に行くはずだからな。まさか、奴隷市場で暴れようとするとは思わなかったぜ」


呆れるように答える。


「じゃあ、ハクエイ。アンタに何か名案が?」


ワタシは、立ち上がりながら彼に答える。


「ああ、ある。しかし、ダークエルフ、あんたの協力も必要だ」


「ビゼンだ」


ビゼンが答える。


「ああ、ビゼン。よろしくな。安心してくれ。オレはダークエルフだからって差別はしない。それと、お嬢さん、あんたは……」


「アビよ」


「ビゼンにアビ、だな。改めてよろしくな。オレはハクエイ。自慢じゃないが、Sランク冒険者でもある。だが、そのおかげで、いろいろ顔も利く」


ただ者ではないと思っていたが、やはりそうか。 冒険者ギルドで最高峰のクラス。


めったに会えない人種だ。


「まずは、俺たちのアジトに案内しよう。ヨクトもそこにいる ついて来い。」


--- こうして、ワタシたちは、王都の政争に巻き込まれていく。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


続きが気になった方は、

ぜひ★応援クリック★や★ブックマーク★をお願いします!


皆様の応援が、執筆の励みになります!

次回もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ