表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/54

Chapter 15


どのくらい、時間が経っただろう。



二人、星空を見上げ、いろんな話をしていた。



(このまま、時が止まれば良いのに…)



そんな事を思っていた。



その時、麻紀がポツリと言った。



「ちょっと寒いね」



「車に戻ろうか?」



俺は、手を麻紀に差し出した。



「うん」



俺の手を握り、立ち上がる麻紀。



砂を払った後、散らかった花火をコンビニの買い物袋に詰めた。



二人、手を繋ぎ、車へと歩き出す。



「夏の夜風は、気持ち良いね」



「そうだね。静流とこのまま、ずっと一緒だったらな…」



「俺も、同じ気持ちだよ」



俺達は、静かに車に乗り込んだ。



車の中で、見つめ合う二人。



「静流…大好き。こんなあたしでも、静流は好きでいてくれる?」



「あぁ、もちろんだよ。麻紀が彼女になってくれたら、俺は、他に何もいらないよ」



「ホントに?」



「あぁ。大好きだよ。麻紀」



「…キスして?」



「麻紀…」



俺達は、暫く唇を重ね合わせた。



「そろそろ帰ろうか?家の人、心配してるよ?」



「あたし、まだ、もう少しだけこのままでいたい…。お願い。もう少しだけ…」



麻紀は、潤んだ目で俺を見た。



「分かった。こっちにおいで、麻紀」



「うん」



俺は、麻紀を抱き締めた。



「静流、あったかい…」



「麻紀…」



俺は、暫く麻紀の温もりを、自分の両腕と胸で実感していた。



麻紀を抱き締めた腕を、離したくなかった。



「静流…」



「そろそろ、帰ろうか?夜が明けて来た」



闇が、うっすらと明るくなって来ていた。



ゆっくりと、夜明けが近付く。



「ホントだ…。静流といると、時間が経つのが早いね」



「俺もだよ」



「うん」



車を走らせ、麻紀の家の近くで止めた。



「静流、ホントにありがとう。楽しかったよ」



「俺の方こそ、ありがとう。楽しかったよ。じゃあ、またね」



「うん。居眠りしない様に、気を付けて帰ってね」



「あぁ。大丈夫だよ。ありがとう」



「静流、おやすみ」



「おやすみ」



そう言って、キスをして麻紀と別れた。



麻紀は、相変わらず、俺の車が見えなくなるまで見送ってくれた。



マンションに着く頃には朝の4時半を回っていた。



コソッと玄関のドアを開け、物音をなるべく立てないように、自分の部屋へ戻った。



「ふぅ…」



すぐさま、ケータイのメール画面を開き、送信する。



「ただいま。ちゃんと着いたよ」



「おかえり。良かった。心配してたんだから」



「ははは。ありがとう。また後で、メールするね」



「うん。おやすみ」



「おやすみ」



俺は、シャワーを浴びに浴室へ行った。



シャワーを、浴びている最中も、ベッドに入った時も、麻紀の顔が頭に浮かぶ。



結局、眠りに就いたのは朝の6時を回っていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ