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エッセイ

大学に進学してから気づいた高校との違い

作者: 本羽 香那


 少し前まで高校生だった私ですが、現在は進学して大学生です。

 今回は大学に進学して気づいた高校との違いについて綴りたいと思います。




 まず、大きく違うなと感じたのは時間ですね。


 例えば根本的なところから言うと授業・講義時間の長さ。

 高校では50分授業でしたが、大学だと90分講義になりました。

 勿論、このことは高校生の時から、講義時間が伸びることは分かっていましたから、覚悟はしていたものの、やはり90分となると、楽しい講義なら大丈夫ですが、退屈な講義だと1時間ぐらい経つと眠くなってきて、集中力を保つのが大変だなと思いました。

(そもそも、授業→講義と言い方も違いますよね)


 また、時間の厳しさも異なると感じました。

 高校だと先生がまだ来ていなかったら、多少時間が過ぎていても遅刻扱いとなりませんが、大学だと先生がいようがいまいが、1分でも1秒でも遅刻は遅刻です。

 私は約1分遅れたことがあり、それで遅刻となってしまいました。

 遅刻に関しては、電車の遅延以外では今までしたことが無かったので少しショックでした。

(実験で30分〜60分ほど遅れたこともありますが、これはノーカンとします←そもそも本来なら欠席扱い)

 

 他にも提出期限もタイトですよね。

 高校時代は基本紙媒体を通じて提出していたので、こちらも数分ぐらいだと提出できますし、何なら数日遅れてでも減点はされるものの提出物は提出できることが多いです。

 しかし、大学に入ると、提出物はほぼネット。

 そのため、1秒でも過ぎると提出不可。

 もしギリギリで出そうとして、ネットに少しでも不具合が出たら提出不可となります。

 事情を説明したら、提出を可能にしてもらえるかもしれませんが、連絡を取るのも大変だし、先生に駄目と言われたらそれまでです。


 また、ネット提出とは関係ありませんが、時間ギリギリだとどんな状況でも基本対応はしてくれません。

 私はプレゼン発表がある日に、プレゼンシートがきちんと保存されてなくて、半分ほどデータが抹消されておりました。

 そのため、教授にプレゼン発表を次の講義にさせてくれないかと頼もうとしたところ、教授から「でも今日発表するしかないからね。プレゼンシートがないところは口で説明して」と辛辣なコメントが。

 この時は幸い発表が後ろの方だったため、その間に何とか参考文献以外のプレゼンシートを他の人が発表している時間に作り終えて、何とか発表はすることが出来ました。

(発表を聞いていなかったことには、多少罪悪感を感じましたが)

 しかし、時間が合うような原稿もデータが抹消されてしまったため、勿論時間は大幅に超過してしまいました。

 そのため、どんな時も事前に何度も確認をしておけということなのだと、この時実感しました。


 

 次に感じた高校との違いは、自主性です。

 高校は基本これをやっておきなさいとやることが向こうから課せられてこちらがするみたいなところがあります。

 これは正直に言って大学も似たようなもので、向こうから課題やレポートを課せられて提出します。

 しかし、大きく異なるのは、大学は自分で何を取るか決めなきゃいけないということです。

 これ当たり前と言ったら当たり前なのですが、やはり大きな違いだと思います。

 高校だと選択しても、文系か理系か、文系に行くなら社会系科目は何を取るのか、数学IIまで取るのか、また理系に行くなら理科科目はどれを取るのか、数学Ⅲまで取るのかぐらいしかありません。

 しかし、大学は必修科目以外は全て自分の選択。

 つまり、人任せには出来ないということです。

 そのため、人によって単位の取り方は変わってきます。

 単位を取るために楽な単位を取るのか、役に立ちそうだかと単位を取るのか、はたまた苦手だから克服したくて単位を取るのか。

 選択肢は多く増えることになるのです。

 しかし、先程主な取り方を3つ挙げましたが、最初の取り方をしようとすると、これは情報がなければ選択することなんて不可能ですよね。

 そうなると、先輩達から情報を得る必要があります。

 そこで必要なのは関係性を持つことやそれを聞き出す行動力となるわけですね。

 ここでも自主性というのが関わってくるわけです。

 また、当然ですが先生への質問も全て自ら動かなければ何もしてくれません。

 つまり、大学に進学すると自分で動かないと何も出来ないということですね。



 また試験にも大きな違いあります。

 高校だと先生が異なることで試験内容が変わるというのはまずないかと思われます。

 少なくとも私の高校では、その科目の先生が集まって1つの試験を作っておりました。

 しかし、大学は同じ講義だとしても、先生それぞれが試験を作るため、内容が天国か地獄かというぐらいに難易度に差があることも珍しくありません。

 私の場合は、前期の英語は優しい先生に当たったため天国でしたが、後期の英語は厳しい先生に当たったため地獄でした。


 また、受講している単位数によって変動するものの、試験範囲や科目が多過ぎます。

 1つ1つの講義が教科書1冊分の量を4か月程度で終わらせるので、それぞれの量が莫大ですし、先生があまり説明しなかったところは自分で1から勉強しなければならない、また専門科目は内容が難しくなると、頭が痛くなります。

 こんなもまともにやっていたらキリがないので、私達は高校の時のように全ての範囲をやるというのはほぼ不可能です。

 そうなると大切になるのは、情報収集。

 過去問を貰ったり、どのような形式で出されるのか聞き出したり、難易度はそもそもどうなのか教えてもらったりする必要があります。

 そして、どの単位を取らないとヤバいのかを比較しながら、どの講義に対してどれぐらいの量を時間を費やすのかと取捨選択していかなければなりません。

 特に過去問は重要で、過去問がある科目に関しては、過去問さえやっておけばそれなりの点数を取れます。

 私は基本全ての範囲を行ってから試験に臨むタイプだったので、このやり方は不安で仕方がありませんでしたが、こうすることで、見事全てフル単し、それなりの好成績も残せたので、やり方としては合っていたのだと思います。

 この時に感じたことは、情報収集は命、取捨選択は悪ではないということです。

 社会に出ても大切なことなのかもしれません。



 本当に根本的な違いは、成人しているかどうかですね。

 今では18歳から成人とみなされるので、自分のしたことは自己責任。

 親や先生は責任を取ってくれません。

 そのため、慎重に行動する必要はありますよね。




 これまでは短所ばかりの違いについて挙げてきましたが、勿論大学生活にはメリットも多くあります。

 例えば自分の考えや意思が多く認められているところですね。

 今まではそんな考え駄目とか、そんな考えは無理とか否定されることが多くありましが、大学では面白い考えだねと認めてくれることが多くなります。

(勿論、法に触れることはOUTです)

 また、行動範囲も広がり、自分がしたいことを思いっきりすることが出来ます。

 これは高校によっては一緒かもしれませんが、先生達と連絡がいつでも取れるようになったのはメリットなのかと思いました。

 高校ではメールは受信のみでしたが、大学ではこちらからいつでも送信出来るので、それは良かったかなと思います。

 他にも、他の学部や他の大学の学生や先生と繋がりやすく、高校時代よりも輪は広がったのかなと思います。

 あと、夏休みや春休みが約2か月と好きなことを過ごせる期間が長いのも魅力的ですよね。

 



 正直、高校との違いが多くあり、戸惑うことばかりですが、しっかりと大学生活を楽しみたいと思いました。


ご覧いただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言]  時代が違うというのもありますが、個性もだいぶ出ますね。  鷹羽が大学生だった頃は、ネットなど一般的ではありませんでしたし、携帯電話もありませんでした。車載電話くらいですかね。  人付き合…
[良い点] 提出物ネットか……! 私の時代は卒論も手書きだったので(原稿用紙に書く)1文字でも間違えると書き直しで清書にすごい神経使いました。現代の大学の様子楽しく拝読しました! 
[良い点] もうずいぶん昔のことになりますが、私はたいそうふまじめな学生生活を送りました、ですが、その4年間が一番楽しい時間でした。 本羽さんも2度と経験できない今の時間を大いに楽しんでくださいね。
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