表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/439

第五十五話 朝と雪の王女


 




 



 雪のやんだ空。

 窓越しに朝の日差しが刺した。

 

 「もう……こんな時間ですか」


 「朝……ですな」


 「あ、おはようございます……まだ続いてるんですか?」


 「……」「……」


 「ふわ〜あ、で、解決したんですか?」


 「いや、平行線だ……」


 「堂々巡りでした……」


 「それで、どうするんですか?」


 「……」「……」


 「もう、いっその事雪合戦ででも決めたらどうです〜?」


 「そんなもので決められるか!」「さすがに駄目でしょう!」

 

 「あ、意見がそろった……」






 「だから何でマリー様と雪合戦など……」


 ぼこっ


 「命中しましたよ」


 「マリー様にたとえ雪でもぶつける訳には……」

 

 ぼこっ


 「雪ですよ、全然当たっても平気です」


 「ええい、分かりました、覚悟ください!」


 カークは雪玉を作り出した。


 「ええいっ」

 

 ばこっ


 雪玉を作っているマリーに命中した。

 気にせず雪玉を作り続けるマリー。


 「ありゃなんだ?」


 宿の馬車停泊所で雪合戦する二人に呆れ返るバジー。


 「どっちの意見を通すかを決める戦い」


 「益々なんだよそれ?」


 「だけど勝ち負けのルールも決めずにいきなり投げ合って勝負つくの?」


 カークの雪玉が何発か当たったのでマリーのおでこに雪が張り付いてた。

 そして。


 「できました!」


 まるで雪だるまの頭の方くらいの大きさの雪玉を完成させたマリー。

 雪玉を抱えてカークを追いかけた。


 「待ちなさ〜い!」


 「反則でしょう」

 

 逃げるカークと追うマリー。

 と、その時マリーの右足に電気が走った。


 (あ、骨にヒビが入ってるんだった……)


 すっかり忘れてた。

 マリーは前のめりに転び自分の作った雪に顔から突っ込んだ。

 

 ぐしゃっ


 雪玉が潰れ突っ込んだ顔を引っこ抜くと雪に自分の顔面の雌型ができていた。


 「……あらら」

 

 「大丈夫ですかマリー様」


 ビスケが様子を見に来た。


 「ええ、大丈夫……そうだ!」


 「え?」


 「いえ、何でも……」


 足の骨にひびが入ったのは今転けたからという事にしよう。

 どうせ本当の事は内緒にしないといけないのだし。

 ちょっと痛めた演技を……


 「マリー様、私とバジーさんも入っていいですか?」


 「あ、そうですね、やりましょう」


 「え〜、俺もかよ」


 「男女対抗と行きましょう。良いですか」


 足を痛めたのは後で知らせよう。

 ここでこれを止めるのは勿体無い。

 痛みは気合いで何とかする!


 「では、始めま〜す!」


 

 



 マリーアントワネットと人外と呼ばれた怪物との戦いはパリにおける黒歴史となった。

 もしマリーと出会う事無く終われば、人外は百年以上後にイギリスを戦慄させた切り裂きジャックをも上回る怪物として歴史に名を残していたかもしれない。






 やっと夜のパリ編終わりです。

 人外をオーストリア出身としたのは間接的にマリーの影響を受けていたとするためでした。

 原則史実通りの世界でマリーだけ史実をぶっ壊して行動するので、マリーと関わりない者は史実のままのはずです。

 じゃ人外がもしマリーと接してなかったら、史実通りだったなら、切り裂きジャック以上の怪物が出現するのが史実通りになっちゃいます。

で、間接的に暴れん坊の影響を受けてるとしました。

 作者の勝手な思い入れでしたw

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ