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第四百二十七話 極刑!







 テレジアが口を開き、溜まっていた物を一気に吐き出した。



 「今土に混ぜてるのは 糞 尿 で し ょ う が〜〜!!」


 「いえ、違います」


 「で は 何 だ 〜!?」


 「肥溜めで熟成させた良質の肥料です」


 「 馬 鹿 者 〜〜!!」


 それまでと二段階ボリュームのでかい怒号を浴びせテレジアはマリーに踏み出した。

 

 「ああ、テレジア様!」


 三人の護衛達はあまりに激烈な主の迫力に圧倒されつつ、止めに入る為に走り寄ろうとした。


 「 寄 る な !!」


 女王の命に護衛達が急停止した。

 テレジアが彼らを一瞥して唸り声をあげる。


 「触れたら極刑に処す!!」


 (ええええ〜〜!?)


 あまりに極端な直命に護衛達は停止した身を後退りさせた。

 

 (こ、こんな事言われたら近付けない! 護衛の役目が〜……)


 彼らは示し合わせた訳でもなく揃って数メートル先の女王を見守る事になった。


 マリーはテレジアから視線を自分と国王の護衛に移してにこりと笑った。


 「では私も触れたら極刑でお願いしま〜す!」


 「なに〜!」


 カークが思わず声を上げた。


 「マリー様! これはおいたが過ぎます!!」


 マリーは笑みを崩さない。


 「これは母と私のみの心と体の交流です。ですので二人だけで解決させて下さい……国王様!」


 「あ、ああ?」


 振られた王は慌てて返事らしき声を返した。


 「決して悪い様にするつもりはありませんので見届け願います」


 「う…………わ、分かった……」


 思わず認めてしまった。

 カークが思わず国王に問いかけた。


 「国王様、これで良いのでしょうか?」


 国王は微かに声を漏らした。


 「私は…………極刑になりたくない」


 


 

 「はい、お二人が移動したので引き込み線を前に押し出します」


 ビロンが前進するとマリーとテレジアとの距離10mちょっとの所で線を引いた。


 「ここら辺にしますね」


 線の手前にモルパとユルリック、ブザンヴァルと護衛、モプーやベルタン夫人とカンパン夫人達も来ていた。

 

 「何、何、何ですか?! これ」


 遠目に女王と王妃の有り様を見て仰天の声を上げるベルタン夫人

 初見のせいで狼狽えまくるベルタン夫人だがビロンはフォローする素振りを見せなかった。


 「ここで見届けます。いいですね、線を越えたらどの様な目にあっても責任持てません! 何せ極刑ですから」


 呆気に取られる馬車追っかけの下位順位の連中を置き去りにしてビロンは母娘の最終決戦を傍観し始めた。


 





 極刑とはすごい脅し文句。

 みんな近づけなくなりました。

 これで後は二人きりで思う存分戯れられる、ってこれでいいのかいな…………

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