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第四百九話 言いたい事が止まらない



 




 「あ な た は な に を や っ て い る ん で す か あ あ あ〜〜!!!」






 怒号が室内を突き抜け外の護衛達をかき分け宮殿の外まで響いた!

 その轟音と迫力に部屋にいる男性陣全員が凍りつく。

 

 

 マリーは相変わらず独特の歯を見せた笑顔でテレジアを見ていた。

 

 「お母様相変わらずお元気そうで……」


 「黙 り な さ い!!」


 テレジアは椅子から立ち上がり、のしかかる様にマリーを見下ろし言葉を続けた。


 「大体あなたは何をやってきたのです! フランスに嫁いでから伝わる噂は暴れん坊王女などとまるでオーストリアの頃と変わって無い!! フランスに嫁ぐと決まった時もう好き勝手はできないと言ったはずです!! 馬に乗り暴漢にぶつけて噴水に吹っ飛ばしただとか何事かあったら頼りなさいと言っておいたショワズール公爵は何故だかあなたを避けて引きこもってしまうし王妃になったらいきなり糞の王女呼ばわりされるとはどういう事です!! 何故そんな呼ばれ方をするかと思えばあなた自身が下水路を徘徊していたとは!! そんな事する王妃がどこにいるのですか!! そんなだから命を狙われるのです!! しかも命を狙う暗殺者と直接戦ったとのたまった?! 出鱈目もいい加減にしなさい!! 王 妃 と し て の 自 覚 が あ る の か あ あ あ〜〜!!!」


 「はい」


 「ど こ が だ あ あ あ〜〜!! あれだけ手紙で自重せよと言ってきたのに全く聞き入れずおかげで何通も手紙を出さねばならなかった上それがみんな無駄になった! こちらがどれだけ気に病んで追伸を何度も書き足して書いた手紙を無駄にしてくれたのみならずたまに返した手紙はお母様私はこの国の国民の為一生懸命やってますのでご安心をですって?  安 心 で き る か あ あ あ〜〜!!」


 「大丈夫です」


 「そんな訳無いでしょが〜〜!! 宿の三階から飛び降りてなんで大丈夫などと言える!? 危険な真似を王妃がやって周りの事も考えないのですか!! なぜ危険な真似汚らしい真似を自分でするのです?! 配下に任せておけば、任せなければならないものでしょうが!! フランス王国の高貴な王妃の見識を品位を自覚を威厳を常識を良識を誇りを 持 ち な さ い〜〜!!」


 「信念は持ってます」


 「ど ん な 信 念 か〜〜!! あなたの信念などあなただけのものでしょう! 王族とかけ離れた信念などいくら強固でも意味ないでしょう〜〜!! 必要なのは王妃が王妃らしく王妃たる事!! あなたのせいでどれ程の者が迷惑を被っていると思っているのですか?! だから…………自 重 し な さ 〜〜 い!!」


 かくんっ


 「首 を 捻 る な〜〜!!」


 卓越しにテレジアはマリーに襲いかかった。


 





 溜まっていたものが吐き出される。

 怒りの感情と共に。

 そしてそれは直接攻撃に。

 果たしてテレジアはマリーを凌駕してのけるのか?

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