第二十七話 マリー、追撃する
外へ出たマリー達の目に入ったのは頭を抑えて膝を折るバジーの姿だった。
「あ痛ててて……俺の馬が!」
指さす方を見るとバジーの馬に乗り、鞭を叩いて無理やり走らせようとする男の姿!
「分取られたっ!ぶん殴られて!」
分取られた馬が走り出した。
「待て!俺の×××を〜」
マリーが銀星号に駆け寄り鞍に足をかけた。
「追います!×××を!」
「言っちゃダメです!マリー様!」
ビスケも続いてググルに乗る。
続いて黒金に、
「×××〜!!」
バジーが乗った。
「こら!私の馬だ」
「だが×××が!」
「言うな!」
カークが乗る。
二人乗りになってしまった。
カークが後ろになってる。
「降りんか!」
「いやだ、一人にしないでくれ。一緒に行く!」
すでにマリーとビスケは走り出している。
「え〜い仕方ない、行くぞ!」
言いながらカークがバジーを抱えて強引に後ろに回した。
二頭からだいぶ遅れて黒金が走り出した。
逃げる馬泥棒とマリーの距離は大分開いている。
しかし銀星号は四頭の中で一番速い。
徐々に距離をつめられるはずだ。
サントノレ通りと呼ばれる東西に伸びた通りを東に一直線に追いかけっこが続いた。
一方ビスケは次第にマリーから距離を離されていた。
「どうしよう、マリー様を守らねばいけないのに……」
カークに関しては論外だろう。
二人乗りでは無理というものだった。
しばらくののち馬泥棒は郊外にまで出た。
街が畑のある景色に変わっていく。
ここで馬泥棒の乗る×××が南に曲がった。
畑に入り込み倉庫らしき建物へ入って行った。
かなり距離をつめて来たマリーも倉庫を目指す。
「兄貴〜! 馬を盗んできました」
馬泥棒が叫ぶ。
そこにいたのは七人の柄の悪そうな感じの男達。
「なんだ、本当に盗って来たのか」
頭目らしい男が歩み寄り馬を見る。
「よく真昼間から分捕れたな」
「はい、それが道端に一人で四頭も馬を引いて立っていた馬鹿がいて。これならちょろいと思ってぶん殴って奪いました」
「ほう」
「これで仲間に入れてもらえますか?」
「追っ手はいないか」
「それがもしかしたら一人馬で追って来てるかもなんですがそいつは何故か……」
どどっどどっどどっ!
激しい足音と共に白馬に乗った少女が駆け込んで来た。
倉庫のど真ん中で急停止して奪われた馬を見下ろした。
「×××!!」
「うえっ!?」
突然発せられた危ない単語に眼を剥く男共。
「今すぐその馬を返しなさい!!」
叫ぶマリーと頭目の目が合った。
馬泥棒を追っていたビスケだが遂にはマリーまで見失ってしまっていた。
しかし馬の足跡はしっかり地に刻まれている。
これをたどれば絶対見つかる!
自分よりずっと遅れているカーク達も大丈夫なはずだ。
ビスケは足跡に合わせて南へ曲がった。
×××が何なのか書いてて分かりません。
ご想像にお任せしますww




