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第百二十五話 問いただす







 通路には負傷し戦闘不能、あるいは戦意喪失した三匹の大型犬。

 そして降参した黒仮面と意識朦朧の女ボスのラース。


 カークがマリーに近づき跪いた。

 

 「申し訳ありません、またマリー様に助けられました……」


 「今はそれよりやるべき事をお願いします」


 「……はっ」


 ラースは火を消した鞭で縛り拘束した。

 三匹の犬は動けるものはラースに命令させ、残りはカークが鎖を引いて移動させた。

 黒仮面はビスケが追い立て部屋に行かせた。

 部屋ではバジーが銃を構えて待っていた。


 「終わったんですかい? マリー様急に来てローブ下さい! なんだから」


 ローブ下さい-白仮面の喉を付き気絶させる-バジーのランタンで縛ったロープを燃やして解く-仮面とローブを剥ぐ-仮面とローブ装着ー行って参ります


 この手順をあれよあれよと一分以内にやってのけるのだからバジーはおろか捕えられた男達も開いた口が塞がらなかったろう。

 ローブを脱がされた元白仮面の男が蛇と共に所在無さげに座っていた。

 こうして一味は部屋の真ん中一箇所に集められ尋問が始まった。


 「まず……私は本当にマリーアントワネットです。質問に答えてくれれば信じなくても構いませんが」


 信じなくていいのかい!

 

 「あなた達は何者ですか? ここで何をなさっていたのですか?」


 「……」


 「そうですね。ボスのラースさん、お答えください」


 「……」


 「さっき信じなくていいと言いましたがもしマリーアントワネットを相手に暴力を振るったとなればただでは済まされないでしょう。しかし正直に話せばそこは一切不問にします。そこを咎めるのは私の本意では有りませんし。貴女の犬達の身の安全も保証します」


 ラースの表情が変わった。

 

 「あなた達人間は法で裁かなければならないですが犬に人の法は当てはまりません。だから生かすも殺すも人の思惑次第です。なら生かす様に取り計らいましょうと言っているのです」

 

 さっきまで戦っていた相手にこんな事を言うのか。


 「あんた変わってるね……」


 「はい、言われ慣れています」


 自分で認めるのか。

 そんな王妃がいるのか、と言いたい所だが暴れん坊王女と呼ばれるという事はとはそう言う事なのかもしれない。

 ラースはため息をついた。


 「やれやれ……わかったよ! みんな言うよ!」


 「おお、ありがとうございます」


 「話す前から礼言ってどうすんだよ! いいかい、元々あたしはこの地下で賭博の胴元をやっていた。地上とは違ったレートでね。そして地下のこの界隈のボスの座に登りつめるまでになった。そこまで来りゃもっと欲が出る。欲のままにある計画を立てた。この地下迷宮に相応しい計画をね」


 「それは一体?」


 ちょっと期待感を宿らせた目でマリーが聞いた。


 




 戦い終わって……

 後始末です。

 地下迷宮で何が行われていたのでしょうか。

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