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始まる寿限無
「下手くそ」
と、連れて行かれた王は今日も怒られる
『これは、私のもの』
と、言われた王は、時の彼方で
『jyugem』のものとなった
彼女に背負わせた、無意味な日々に応えたいと思ったからだ
あれで、終わったはずなのに
ああ、やはり
彼女は恨んでいたのか?
「いや、恨んでないよ」
と、普通に言う、ジュゲム…
「にゃ」
と、
猫が去って行く
「さて、貴方には、こちらの世界を体験して頂きましょうか?」
と、『jyugem』が、私の手を繋ぐと
知らない世界に歩きだすのだった