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ジュゲム
そんな中で、ずっと拘っていたのは
召喚にかかわった少年王であった
彼は隠れて、『jyuge -m』を学習した
誦じられるほどに
ある日、少年王は気づいた
そして、学習した
それぞれの国に、それそれぞれの言葉があり
書き方もある
それは、その言葉による侮蔑やら、尊ぶべき言葉を知る経験でもあった
そして、学び続けた
『jyugem』が『寿限無』
だと知り、その全てを字で表せる様になった頃には
少年王は年老いていた
「召喚できるか?」
と、年老いた王は聞いた