カコ I
あぁ、今日も始まってしまった。
毎日同じことの繰り返しをしている世界が、、。
ただ一つ違うのは、僕の見える世界はいつも鮮やかな色をしているということ。赤、青、黄色、細かく言えばスカーレット、勿忘草色、メイズ。、、、
一般的な色ではない色も混じっている。こうした色は、人々が発した声から見えてくる。
これらが見え出したのは、僕が小学5年生の時からだった。
大学の研究者であった父と母は、日々研究に追われながらも僕に精一杯愛情を注いでくれていた。決して不満がなかったわけではない。家に帰っても両親はおらず、住み込みの家政婦さんが出迎えてくれる毎日。年に1・2回ある授業参観は疎か誕生日だって両親と迎えたことなどない。いつしか僕には両親がいないと噂されクラスの連中にからかわれたこともあった。悔しくて泣いた日もあった。しかし両親の仕事は幼い頃から大方理解しているし、こんなことで迷惑をかけたくなかった。
でも、その日は突然やってくる。
『おかえり』
「え、、、?」
そこにいたのはいつも家にいないはずの両親だった。
こんにちは、こんばんは。
はじめまして、LUKAです。元々インスタで夢小説を書いていました。前々からこのような場所で小説を書きたいなと思っていたのですが、中々勇気が出せずにいました。いつもはアニメや漫画などを題材にして夢小説を書いているので、自分で一から考えて作るのは初めての試みです。どうぞ、暖かく見守ってくれたら嬉しいです。☺️