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ホントノハナシ?

一応この事件を解決する方向になり、宮崎は人形の頭を置いて帰る。

帰る時1人で夜道が怖いからと風紀委員長に一緒に帰って欲しいとごねていたが、まだ用事があるからと松町先生に送ってもらうよう伝えると提案した。松町先生、通称マッチョ先生はオカルト研究部の顧問で身長2メートルマッチョでゴリラ顔で有名な教師だ。うちの学校で唯一車で通勤しており、見た目通りめっちゃタフで嘘か真か猟銃で撃たれても傷一つなかったらしいのでボディーガードとしても優秀だろう。

余談だが、なんで運動部顧問じゃないかというと、指導がすごすぎて生徒が付いていけず、自信持っていた生徒も心が折れるほど天才すぎたからだ。ちなみに英語教師である(授業普通に面白い)


閑話休題


しかし、提案された宮崎は提案を拒否し、人形の頭を置いて帰ってしまった。真面目な先生で生徒に手を出すような人でもないのだが、顔のせいで生理的に受け付けない生徒が多い。

先生、ドンマイ。


「で、この件どう思います?」


宮崎が帰った後そう意見を求めてきた風紀委員長であった。今回の話をオカ研にもちゃんと話したあたり彼の気を引くためというにはあまりにも設定を練りこみすぎている。でも、本当に都市伝説のようなことが起こるのだろうか?


「あからさまに風紀委員長に近づくだしに使ってましたよね」


と、意見を口にする。早川、おまえ・・・


「早川、そっちじゃなくってメリーさんの審議だと思うぞ」


俺の指摘で自分の間違えに気が付き、周りが苦笑しているのを見て縮こまってしまう。 まあ、だしにしてるのは正解だけどな。


「四方山後輩はどうおもうんだい?」


「いや、俺としましては都市伝説が実際に起こるだなんて信じがたいですね」


まあ、俺がここ入部したのも幽霊部員でいいって先輩に言われたからだし、本当は都市伝説なんて信じてなかったからな。


「空から登校してきたり、近くの動物園から逃げ出した大蛇と校内で昼寝したりしているファンタジーな君が言うことかな?」


「もっともで!」

 

ここに来て風紀委員長からの援護射撃。畜生言い返せない!


と、そこで机の上にあったはずの人形の頭がなくなっていることに気が付いた。どこか転がっていったのだろうか? そう思い机の下などを探してみるが、どこにもない。

はて、どこに行ったんだろうか?


「どうしたんだ四方山後輩」


「いえ、人形の頭どこ行ったのかなと」


「それならさっきそこに・・・ん?」


よかった。俺の勘違いで、実は持って帰っていたとかそういうオチじゃないようだ。


と、そこで早川のスマホに宮崎から連絡が届いた。

横からのぞくと「人形の頭を渡しそびれたから明日またくる」という趣旨のSNSでの連絡であった。

おいおい、異能バトルジャンルにガチオカルト入れてくるのは勘弁してくれ。



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