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ミナイデ

もう一年か・・・何も進んでないなこの小説

さて、そんなこんなで早川とひと悶着あったわけだが、俺はおとなしく一人で夜道を歩いている。


で、早川なのだが「こんな物騒な夜道を一人で帰らせるわけにはいかないわ」と言って宮崎を送るため行ってしまった。

そういう早川だってれっきとした女の子なわけだし、本来なら男である俺が言うセリフなのだが、実際的な戦闘力と戦闘経験的に確実に彼女のほうが生存率高いだろう。

この体、異能力のおかげで不死身に近いことになっているわけなのだが、俺なんてせいぜい肉盾ぐらいにしかならないだろう。

そんなこんなあって最後にもらったコインを二人にも渡して分かれたわけだ。

確かにあのコインは俺がもらったものだけれど、ちょうど三枚あるし探索予定を考える都市伝説通りなら二人こそ必要になってくる。こいつだって多分俺が持っていたところで記念コインくらいにしかならないんじゃないか?


・・・あれ? そういえばあいつ俺と同じアパートじゃんしかも隣の部屋。これ二人について行って早川と一緒に帰ったほうが安全だったんじゃない? 

それに今の状況、怪異に襲われた帰り道友人と別れて一人単独行動・・・完全にこれ死亡フラグなんじゃ?


カッ、カッ、カッ・・・


背後で何かの音と気配が近づいてくるのを感じた。

振り向くと、遠い街灯の下に一瞬影が映りこむ。


ナニカイル


固いものを地面に打ち付けるような規則的な音、間隔的に何かが跳ねているようなものではなく、杖か、ヒールの足音だろう。

こんな夜中に老人が散歩をしていたりドレスを着た女性が道を歩くはずもなく、ヒールやブーツを履いた噂話はよく聞く

いつでも駆け出せるように準備しながら形態のライトを向けるとそこには黒いゴスロリ服に身を包んだ少女がちかづいてきていて・・・


「って、なんだメアリーか」


びっくりした。また新しい怪異とか幽霊が出てきたのかと思った。

表情は変わらないはずなのにいたずらでも失敗したかのようにどこか残念そうにしている気がする。


「やぁ、迎えに来てくれたの?」


そう言うと指を口元にあて少し考えたかのようなしぐさをした。違ったみたいだ。

前に回り込み「お手をどうぞ」と言わんばかりに片手をこちらに差し出してくる。

これはもしかしてエスコートでもしようとしてくれてるのだろうか?

普通女性は「私をエスコートしてくださいませ?」という感じに手を差し出してもらうのを待つものだと思うが、そんなに頼りない?

メアリーの手を取ると怪異の元へ導いてくれた時のように手を引いてくれる。



うーん、よく考えるとメアリーに連れられてあの足曾木婆のいるコンビニまで行くことになったわけだ。あれは宮崎と早川を助けるために連れていかれたのだろうか?

それにしては足曾木婆に足を奪われそうになった時助けに現れてくれなかった。


あるいは俺を危険な目に合わせるためにあの場所に連れて行った? ポストの怪奇現象が終わってのんびりとカフェで満喫していたのが気に入らなかったのか、あるいはポストのところで本当は何かもっとベルの怪奇現象が起こるはずだったのか。彼女の納得する終わりが迎えられなかったからか?

それだったらわざわざ二人がいるここではなく、『公園』か『交差点』、『死役所(・・・)』に連れていくべきだ。

それに一度カフェに寄るのを許さずにそのまま連れて行けばいい。


なんだろう、やっていることが一貫性がまったく見えない。まるで何人かが入れ替わっているような・・・。


「・・・」


まぁいいか。俺の手を引いて歩く彼女の横顔を見て彼女が何者なのかどうでもよくなってきた。

彼女が何者であれ、人間じゃない以上必ずどちらかが置いてきぼりになってしまうんだ。ならもういっそ片思いであっても後悔しないようにしたい。


ジブンガコロサレルヨウナコトニナッテモ


ひいてくれている彼女の横に並び手を一度放して腕を絡ませる。

一瞬何事かとこちらを振り向くが、彼女も受け入れるように頭を肩に寄せてきた。

いやそうだったりやれやれといった感じでじゃなくって安堵していると


ピシッ・・・


「ん?」


何かわ割れるような音が響いた。

一瞬何か踏んずけたのかそう思ったが、違うということがわかる。

メアリーの頬に突然亀裂のような線が入ったのだ。


「おっと・・・」


メアリーに突き飛ばされ、しりもちをついてしまう。

それを見て「しまった」とでも言いたげにこっちに手を伸ばすが、ぴしりぴしりと亀裂が広がる音がして、それを隠すように手で押さえると走り去ってしまった。



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