設定ファイル「足曾木婆」
成仏記念としてちょっとした補足説明とばしてOK
怪異名「足曾木婆」
彼女はA市、伏木高校で生まれた怪談話の一つです。
【出現場所と条件】
A市のとあるコンビニエンスストアの裏にある鍵付きのごみ箱の鍵を壊して開けた場合に出現します。
【概要】
足曾木婆の姿は、一見普通の老婆です。
彼女は黒い女性ものの喪服を着たマネキンを乗せた車椅子を押して現れます。
そのマネキンは何故か右足がありません。
現れた足曾木婆は「アシハイランカネ」とゴミ箱を開けた人物に訊ねてきます。
この時「要らない」ととらえられる反応を示した場合、無理やり右足をむしり取られてしまいます。
そして、マネキンの足の部分にくっつけようとして「アワナイ・・・」と言って姿を消します。
逆に「要る」ととらえられる反応をとると、彼女の持っている足の一つを体に無理やりくっつけ「ガンバンナ」と言って去っていきます。
この取り付けられた第三の足は相性が合えば本人の意思で自由に動かせるようになります。四本目以降も同様です。
相性が合わない場合体が拒絶反応を起こして〇ぬ場合があります。
【対策】
退散方法は、「要らないので○○さんに聞いてください」と新しい脚は欲しくないと伝わるようなニュアンスで答えてください。
または、何らかの理由で持っていた足を足曾木婆に渡してください。
この時「足」はあまり見分けがついていないらしくマネキンの足や義足、「足」という概念であれば何を渡しても大丈夫です。
※対策方法は誰も試したことはないので真偽は不明です。
【回避方法】
そもそもコンビニの鍵を勝手に壊すな
【補足】
この怪異は都市伝説「足売りばあさん」ととある事件がモチーフになっている可能性があります。
【事件内容】
A市の○○通り×丁目の道路でトラックのライトのかけらと血痕が警察官によって発見される。
現場では救急や交通事故の情報は入っておらず、転倒事故があったと推測しその場では何もなかったと判断される。
翌日、付近のコンビニエンスストア裏のごみ箱で片足のない女性の遺体が発見される。
後日事故があった現場から女性のスマートフォンが発見され、事故の被害者であったことが発覚。その後、付近の監視カメラによってひき逃げ犯の特定が行われ事件は解決された。
・・・ということになっている。
○○運送会社(ひき逃げ犯の男性の会社)に調査を行った結果、犯人は事件一週間後から音信不通とのこと。
自宅に向かった結果、部屋で遺体が発見された。
死因は頭部殴打によるものだと思われる。男性は何故か足がなくなっていた。
犯人はひき逃げ事件被害者の母親だということが判明。
彼女は男性の音信不通の翌日からひき逃げ事故現場で目撃されていたが、現在行方不明となっている。
その為この事件は証拠不十分なため未解決事件となっている。
【こぼれ話】
この怪異の正体は「娘の足を探し続ける老婆」である。
老婆は別の怪奇事件(証明不能な事件)に巻き込まれ死亡しています。
老婆は実際のところ娘の足はもう探しておらず、彼女が歩けるようになるように娘(と思っているマネキン)とともに足を譲ってくれる人物を探しています。
しかし、娘はすでに成仏しているためこの怪異は老婆が本体です。
この噂の発生源は片足を奪われた女性の語りからです。
その後、同じ場所で足を追加された人物が死亡したため、噂が改変していき一人目の女性が死んだことになっていますが現在も健在です。




