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足曾木婆ーsid早川ー1

また視点変わります

学校で別れた後、私たちはスマホのナビを頼りにコンビニを回ってみることにした。

というのも四方山と離れたら、管狐(?)がまるで興味をなくしてしまったかのように眠ってしまったのだ。

あいつ、やけに動物になつかれるのよね。

昼休みの裏庭でよくお昼を食べてるの見るけど、そのたびに頭やひざに猫やイタチが乗っていたり、小鳥が木の実を運んできたり。アニメやおとぎ話で出てくるお姫様みたいなことをしでかす。

一番驚いたのは大蛇に巻き付かれている状態で昼寝していたことだ。後々事情を知ったのだが、動物園から脱走してきた蛇が学校に紛れ込んだらしく、昼寝している間に巻き付かれたらしい。それで慌てずにケロッとしてるあいつもどうかしてるけどね。


閑話休題


管狐は今、マフラーに擬態するように私の首に巻き付いている。擬態しているつもりなのだろうが、春真っただ中にマフラー撒いている女子高生って逆に目立って隠せてない気がする。


「ねぇ、それ暑くない?」


そう聞いてくるのは今回オカルト研究部に面白依頼を持ってきた張本人である宮崎だ。

こいつはクラス内でちょっとめんどくさい女子だ。

顔はいいのだが、風紀委員会長に一目ぼれしたらしく入学式翌日から追っかけをずっと行っている。

そんな中、入学初日から派手ないろんな意味で第一印象に残るような登校の仕方をした四方山にイケメンどもがなぜかお熱になっているせいで、あいつにものすごい嫉妬を抱いている。

まぁ初日のあれだけじゃなく、手作りクッキーの差し入れをしたり。勉強がわかんないと泣き付いたり。動物引き連れて不思議ちゃんみたいな行動したり・・・いや、あんたはどこの乙女ゲーのヒロインだという感じの行動とかも問題だと思うんがけど。

まぁ、そんな四方山をよく思っていない女子は多くいるわけで、あいつは苛めにあっている。その犯人の一人がこいつなわけ。

問題としてはやられてる本人がまったく気にしてないうえに、逆にイケメンどもが保護欲を掻き立てられてかあいつとの距離を縮めてる結果になってるわけだ。


まぁ、めんどくさい奴ではあるが、感謝もしてたりする。

情報収集をする都合上入部したのはいいものの、今のところ研究部らしいことはあまりなく、小説を書き続けさせられるという謎なことをさせられてる中やっとそれっぽいものを持ってきてくれたわけだしね。

オカルトに興味があったわけでもないないけれど、せっかくの高校生活だし、青春に時間を捨てたいわけよ。

まぁ、ふたを開けてみるとガチ物のオカルトだったけど・・・。


「暑くないわ。それどころか軽すぎて本当につけてるかわからなくて不気味」


試しに自分の首に巻き付いているそれに触ってみるが、ふわふわする毛皮の感触はあるものの重さや温度を全く感じられない。まるで本物のマフラーみたいだ。


「それにしてもほんとこいつよく寝るわね、やる気あるの?」


いっそのことこっくりさんを再び呼び出して返品交換でもしてもらいたい気分だ。まさかほんとに役立たずを押し付けられたわけじゃないでしょうね。


「もしかして、あいつじゃないということ聞かなかったり?」


「ありえそうね」


あいつというのは多分四方山のことだろう。それにしてもこいつ、よく自分の命の危機に瀕しているのにのんびりと雑談できるものね、まさかあれだけ目撃しておきながら、信じてないのだろうか?


そんなこんなで雑談したりしながら、コンビニを周りつつ時折スイーツを買っていたわけだが。まったくと言っていいほど何の成果もあげられずに3時間ほど無駄に歩き周っただけで終わった。


おい狐モドキ共、ちゃんと仕事しろ


怪異は昼間出てこないってふつう気づかない。

というか、まさかいざ行くぞ!って雰囲気で出てきたのにのんびり夜を待つ有識者二人がおかしい

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