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イイデショ?

さて、先ほどの真相を話すこととしよう。

結論から言うとあれは怪奇現象や俺たちを狙った物でもなく単なる事故だった。

実はあの道路の先に急こう配の坂道があり、そこを登り切った場所の公園前の前でサイドブレーキどころかパーキングブレーキも入れずに停めた馬鹿がいた。

何らかの拍子で車が動き、坂道を突入したせいであんなことになったらしい。そんなことある?

本来ならエンジン音や排気音で気が付くはずだが、あの時音がしなかったのはそのせいか。

幸いけが人はいなかったものの踏切に突っ込んで横転ししばらく電車は運休停止になるそうだ。車の持ち主はご愁傷さまです。なむなむ。

しかし、あの金髪の少女の助けがなかったら今頃二人そろって車にひかれていたところだ。

学校で出会ったときは殺しにかかっていた気がしたのだが、もしかして別の目的でもあるのだろうか?


「ただいま」


挨拶するが当然声が返ってこない。しゃべれないから仕方ないかと居間のほうに行くのだが、メアリーの姿は全く見当たらなかった。もしかして出かけてるのか?そう思った瞬間だった。突然後ろから肩をつかまれた。


「ひっ!」


驚いて振り返ると先ほどまでいなかったはずのメアリーが立っている。

一応左右にキッチンと風呂に通じるドアがあるが、一切音がしなかった。どこにいたんだ?


・・・

・・


さて、食事と風呂を済ませると夜も更けてきていい感じの時間になってきた。これから探索の時間だ。

確認のためこっくりさんメモのコピーを開く。


1: 市役所

2: 公園

3: コンビニ

4: 交差点

5: 赤いポスト

6: かしまさや

7: くじょうしょうたろう

8: たじまさやか

9: みやざきゆうこ

10: みやざきゆうこ


俺は赤いポストを任されることになった。担当場所については交差点と公園については先輩が心当たりがあるから任せ、コンビニと公園は敷地が広いことから一人で探すのは骨が折れるからと俺が省かれ消去法でこうなった。


「『かしま さやか』ね・・・」


メモを見るまで忘れてたけど翔の幼馴染人形の部品持ってる一人か。まさかこんなところで縁ができるとはな・・・。


郵便ポストの位置について調べてみたが、A市内では合計6か所。当然のことながらそれぞれの距離が離れているためしらみつぶしに探すのは面倒だ。


「ねぇ、人形の部品があるポストってどこかわかる?」


先ほどから人の太ももの上に勝手に頭を乗せ寝転がっているメアリーに尋ねてみる。

すると立ち上がり買った覚えのないファッション雑誌を取り出し、パラパラとページをめくる。ゴスロリ系の服を中心とする雑誌で、少しボロボロなところを見るとどこかで拾ってきたのだろうそれの中から、一着の服を指し示す。

これが欲しいということだろうか。

まぁ、ここまで無理を言っているのだから仕方がないか。あまり使っていない仕送りがあるし、足らなければ先輩から借りればいいし。

宮崎に買わせればいいかもしれないが、プレゼントしてほしいのなら俺が買うことに意味があるだろう。


「わかった。全部解決したら買ってあげる」


そう言うとメアリーはうれしいのか抱き着いてきたのだった。


ゴスロリの値段は結構ピンキリで2000円くらいの物からフルセットで100,000円以上するものまであるらしい

メアリーが要求してるのはセットで7万円するものだ。がんばれ勇太

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