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タダダトオモッタ?

「ふざけんな!あんた全部わかって隠してたっていうの!?」


そう叫ぶ宮崎。

まさかネタバレされるとはさすがに思ってもいなかった。全部丸投げとかひどいキラーパスだ。

さて、メアリーについてどう話したものかと考えていると。


「いやいや、四方山君に限ってそれはないかな?」


「同感だ。四方山後輩はむしろ良く助けてくれてると思うよ」


こっちが隠していたことに対して先輩たちからは意外にも好印象の反応だった。いや、なぜに?部品を探す手段を隠してなかったらこっくりさんをやらなくてもよかったはずだ。


「なんでよ! それなら初めから全部見つけてくれば・・・」


「思い違いしているみたいだけれど四方山君は君を許してない」


神崎先輩は珍しく語気を強めにして言う。

ああ、そういえばそうだ。こいつ俺のノートとかを隠している1人だった。第三者からみれば虐めの加害者と被害者でしかない。でも、恨んでいるかと言われれば、まったく気にしてはいない。

一応教科書とか机の中に置いてはいるけど、基本授業中はノートは書くがなくなって三日くらいで探すのはあきらめた。必要となれば隣の席のサボり魔の机の中にある物借りてるし、ノートは最近は写真撮って保存してるし、最悪春日君に見せてもらえるしね。


「ふむ、私の見解としてはちょっと違うね。こっくりさん、彼は部品を見つけるのに代償を払ったそういうことかい?」


《はい》


なんで俺じゃなくってこっくりさんに聞いた。

それにしても代償?何もメアリーに支払ったものないはずなんだけど。いったい何取り立てられてるんだ?


「代わりに代償を払えたりするかい?」


《いいえ》


「そうか、彼を頼りすぎるのもまずいか」


「別に四方山なら気にしないのでは?」


そう早川が勝手に答える。いや、まあ全く否定はできないんだけどさ・・・。


「おいおい、これは私が勝手に引き受けた依頼だぞ?対価を支払わせてまで手伝わせる気はない」


巻き込みはするくせに責任だけはちゃんととってくれる。先輩のそういうところ好き。

でも、あと8つをあのヒントだけで探し当てるのはさすがに骨が折れるぞ。それに損傷与えただけで大惨事引き起こすようなものほおっておけないぞ?

そこで硬貨が動き出す。


《ていあん けんぞくかしだし》


「眷属? 探索を手伝ってくれると言うことかい?」


《はい》


「ならたのむよ」


先輩がそう言うと何かが落ちる音がした。何か筒状のものが落ちたように見えたが、あれで呼び出すことが出きるのだろうか? ただ、手の届く距離にはないのから今は回収できない。


一応これで聞くことは全て終わった。宮北先輩が全員に確認するが、他のメンバーも特に聞きたいことが無いようなので終わりにすることにした。


「こっくりさんありがとう御座いました。どうかお帰りください」


しかし、予想していないことに《いいえ》の文字の上に移動した。


《たいかをいただく》


おい、最後にそれはないだろ!?

勇太「翔君ノート貸して♪」

 ↓翌日

勇太「ありがとう、これお礼」(さりげなく手作りクッキーを渡す)

 ↓

男子からだったら変なもの入ってないかと思って受け取る

 

こんなことしてるから変に男子からの好感度上がるんだよ

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