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コックリサンコックリサン

こっくりさんとは。

学校の怪談話でおなじみの占いであり、知りたいことを何でも答えてくれるというなんでも相談役を呼び出せる降霊術の一種である。話によればビジャバン(某カードゲームのカードの元ネタ)が起源であったりエンジェルさんやキューピットさんなど様々な派生があるらしいが、先生もよく知りません。

占いや怪談話に興味津々な小学生なら一度はやったことがあるといわれるほど内容も知れ渡っているが、やり方をふわっと説明すると


1:紙とペン、十円玉または五円玉を用意する

2:紙の上部の真ん中に鳥居を描く

3:その左右に「はい」と「いいえ」の文字を描く

4:あ~ん の五十音を書く

5:硬貨を鳥居の上に置く

6:全員で人差し指を硬貨の上に置きこっくりさんに来るよう呼びかける

7:硬貨が動き返事をする文字の上に移動するまたは「はい」に移動すれば成功


大体こんな感じだった気がする。確か確かな情報だから信じてくれてもいい。

で、当然こういった怪談話には守らなくてはならないルールがつきもので


1:絶対に1人ではやらないこと

2:儀式中は絶対に硬貨から指を離してはいけない

3:席を立ってはならない

4:こっくりさんの正体を追及してはならない

5:終わる時はお礼の言葉と帰ってほしいという趣旨を伝えること


うん、最後の一つは絶対に大事だと思う。何か頼みごとをしたのならお礼をするのは当然で、怒られても文句言えないな。

これを守らないとどうなるかについては結構まちまちで、こっくりさんに連れていかれるだの呪われるだの憑りつかれるだの魂を抜かれるだのまったくまとまりがない。 

これはただの噂話だからなのか、気分次第で決まるのかは神ならずこっくりさんのみぞ知る。いや、今の言葉忘れて?


ということで早速準備をしているわけなのだが


用紙を用意しているといつの間にか説明したもの以外に机を囲うように背の高い蝋燭台、そして机の上には線香を立てておく灰の入った鉢(名前忘れた)等が用意されていた。


「あの、先輩。これいらなくないですか?」


「なに、雰囲気作りのためさ」


たんなる飾りかよ。スプリンクラー作動しないだろうな。


「宮北さん、そんなことしたらスプリンクラー作動するよ」


そうだ、もっといってやれ風紀委員長。

ん? 海苔の缶の蓋を外して、机の上に登って何を?


「ちゃんと蓋しとかないと」


スプリンクラーに被せてガムテープで張り付けた。

おいこら、風紀委員長がそれやったらまずいだろ。


そんなことがありつつも準備が整い儀式を開始する。


「こっくりさん、こっくりさん。東の窓からお入りください」


いや、他の降霊術と混じってない? 

そもそもこの部室西部屋だから東に窓ないんだけど。

そんなことを考えていると突然蛍光灯が全て消え、窓の外が真っ暗になり窓が空いてないのに冷たい空気が吹き抜ける。


こういう都市伝説や噂話の説明はあいまいな記憶をたどって、尾びれ背びれをはやした感じなので実際の物とは内容が異なってます

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