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ヨユウソウジャン

この町にある神社は一つだけである。

いや、正しくは三つあったらしいのだけれど今は置いておこう。


その神社こそが学校の裏山にある『伏木神社』。

学校の名前の由来になったと思われる神社らしい。

というのもこの神社過去に管理していた神主一族が謎の失踪を遂げており、歴史的情報がなくなってしまっているらしいのだ。

その為、ご利益である『心願成就』であること以外まったく知られていない。

現在の神主の先代も資料を探したものの、ご神体と書き残しによる忠告だけが見つかったという。


「というのがこの伏木神社の情報だ」


「へぇー」


いや、流石にそれくらいしか感想が出てこない。

この神社についてのことを教えてくれると先輩が言ったのだが、名前と心願成就が御利益なこと以外何もわからなかった。


「あの、それ以外の情報は?」


「神主が入院中」


あ、ここが保険医の先生の神社か。ほんと何もかも情報が消えてたんだな。

一度この神社まで登ったことはあるが、それほど変わった神社じゃなかったことを覚えている。

ただ、たどり着くまでがかなり不穏で、鳥居とお地蔵様が異常に多く設置されている。碌な神様じゃないんじゃという嫌な予感がひしひしとしてきているのだが、本当にここで大丈夫なのだろうか?


「後これは余談なのだけれど、学校の裏側の樹木、あれ全部この裏山から侵食して学校の敷地内を占拠してる」


あれ全部ここのせいか。

そのせいで旧校舎を閉鎖してその校庭に今の新校舎を作ったとかなんとか。

伐採しようにも不審な事故が連発し工事が中止になったという。いやどう考えても厄ネタでしかないんだけれど。


「いや、あの樹木が伐採できないのは別だと考えている。あの樹海もとい旧校舎付近には敷地内に神社があってだね・・・」


そこにいたずらをした生徒がいたらしく、その次の日そのご神体である木で首を吊っているのが発見されたと。

で、その日から学校の木の浸食がすすみ今に至る。

じゃあこの神社全く関係ないじゃん。


「そう思うかもしれないけど別の神様の敷地にある木を勝手に扱えるわけないからね。こっちの伏木神社の神様も一枚かんでるかもしれないよ。まぁ、そのせいかこの町を離れた卒業生は外でうまくいかずこの町に必ず帰ってくるんだがね?」


この先お先真っ暗なのが確定したんだが?

学校側も就職、進学率100%とかうたってるの確実に嘘だろ。


「まぁ、就職や進学はうまくいってるよ。退職と退学のことは全く触れてないわけだし」


「つぶれてしまえそんな学校!」


学校も神様も碌なものじゃないなここ!


「お、おーい」


石階段の下の方から声が聞こえふり変えると途中の踊り場?みたいなところで息が絶え絶えになっている圭吾先輩と宮崎の姿があった。



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