コドクノコドモ⑤
夜中に公園で遊ぶいかれたメンバーを紹介するよ!
中学2年生から受験勉強下木原直人君!
「はい、よろしくお願いします!」
低身長に悩み気味の橋本瑛斗君!
「え、え?がんばります?」
わがオカルト研究部の部長宮北優子先輩!
「・・・」
そして俺、四方山勇太
「以上! これからだるまさんが転んだを開始させていただきます!」
「いや、待ちたまえ」
せっかく勢いでいろいろと推し進めようとしたのに出鼻をくじかないでほしい。
正直この年になってだるまさんが転んだみたいな懐かしの遊びをしようと思うと存外恥ずかしくなってくるもので、無理やりにでもテンションを上げないとやっていけない。
「ケイドロでもいいですよ?」
別に3人以上で遊べればなんだっていいので種目にこだわりはない。
ただ、4人だと微妙に盛り上がらなかったり、道具が必要だったり時間がかかりすぎたりするものよりは短いスパンでゲームが終わるだるまさんが転んだがいいかなと思ったわけで
「いや、遊びの種類じゃなくてね? この子たち誰?」
「直人君と瑛斗くんですよ?」
「名前を聞いてるんじゃないんだよ」
ああ、そういう事か。
「そこであった人数合わせに来てもらった塾帰りの中学生二人」
「知り合いですらない!? よくそんな子誘えたね」
「え?「ねぇ、ゴリゴリ君おごってあげるから一緒に遊ばない? すっごく楽しいよ?」って誘ったら普通についてきてくれた」
「完全に不審者だが!? 君たちもついて行っちゃだめだろう!?」
「え、でもこのお姉さんゴリゴリ君とナッチーおごってくれたからいい人だよ?」
「物くれるからって知らない人について言ったらだめって大人に教わらなかったのかね。なぜそこで首をかしげる? 馬鹿なのかね君は?」
「馬鹿じゃないぞ。テストいつも80点以上取れてるぞ」
「うん、天然かい? どういう教育してたらこうなるんだい?」
「え、えっと・・・お姉さんがその・・・遊んでくれるって言ってくれたんで・・・えっとそれでどんなことを?」
「うん、なんで君は顔を赤くしているのかね? 先ほどだるまさんが転んだだと宣言していたはずだが?」
なんで顔赤くしてるんだろうね? 後さっきからちらちらとこっちみてるけど何かと勘違いした?
「ねぇ、もしかしてエッチなことだとでも思った? ざぁーんねん」
「ぴゃ!?」
あ、前かがみになった。おもしろ。
「四方山後輩、あまりそういうことしない」
「ちぇー」
せっかく遊んでたのに。
「それにしてもほんと君すごいね?」
「当然。善は急げって言うしね」
これで今晩逃して明日に延長ですってなれば二度手間だし、ここが本当に人形の部品のありかだとは限らないいじょう検証できることはやっておきたい。
そこら辺にいる子に声をかけに行くくらいなんでもない。
「いや、そうじゃなくってね? 相変わらずのイケメンホイホイだなと思っただけだよ」
「うん?」
イケメン? いや、不細工では全くないけど普通の子たちじゃない?




