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ネガイカナエルケイズルクナイ?

あらすじ 

先輩が人形の呪いの犯人が俺だと勘違いしてた。あと、異能力者のあれこれがばれた。


「四方山後輩は祟られ様の噂について覚えているかい?」


「それって確か先輩が教えてくれたやつですよね?」


そう、確かオカ研に入部したての頃。興味本位でこのA市にある都市伝説や伝承について尋ねたことがあった。

先輩はオカルトの中でも都市伝説や怪奇現象などについての浅く広い知識の収集が趣味だ。何故深く調べないのか聞いたところ。


「知りすぎてしまうと想像の余地がない。オカルトとは伝言ゲームで姿を変えていくのが面白いのだよ」


だそうだ。

なので彼女の出身地ではなくとも何か面白い話を知っていないかと思い尋ねたところ出てきたのが『祟られ様の噂』と元となった伝承だ。


「確か呪いを食べてその対価に・・・ああそういうこと?」


自己完結で申し訳ないが、祟られ様の噂はあまりにも受ける側にメリットしかないかなり珍しい話だ(内容省略)。

都市伝説は必ずオチがある。 例えば口裂け女ならばどう返事しても襲ってくる厄介な反面ポマードという言葉におびえたり。さとるくんという呼び出すと質問に答えてくれる都市伝説は振り返ってしまうと連れさらわれるという危険性がある。


それなのに祟られ様の噂は完全にメリットしかない非常につまらない噂話だ。

それが何年も噂話として残ってきたということは本当にその願いをかなえてしまった人たちがいるか、今でも祟られ様を祀り続けている誰かがいるということだ。


まぁその話はいったん置いておこう。必要なのは先輩が願いをかなえてもらい正体を見抜かれたということだ。


「異常なイケメン男子からのもて方、怪我の回復速度の速さ、事故にあう頻度などなどあからさまにおかしいところはたくさんあった。けどそのどれも私は違和感に気が付かなかった」


「あ、もてるやつは自前です」


それに関しては幼稚園の頃からのモテ期なのだ。

年齢関係なくいろんなところで仲良くなっては女性側に疎まれる。そんな日々なので慣れっこである。

なんでイケメンの中で一人パッとしない男子がいるだけで敵視されるのかはいまだにわからないけどね。

先輩はかなり納得がいかないようなご様子。


「そんなの先輩の文才と同じ個性でしょ?」


「まぁそう言われればそうなんだがね?」


小学生から続く現役の高校生天才作家なんていうとんでもな生き伝説。

そんな人間が目の前にいるのだからイケモテな人間だっていてもおかしくない。


「それで、君の能力なんだが認識阻害・・・というにはどうも説明がつかないね?」


それはそう。

いくらおかしなことが起ころうが、周りが何事もなかったかのように流してしまうことは多々あった。

まぁ、それはともかくだ。


「先輩、この話はあさって以降にしませんか?」


「というと?」


「考察はいつでもできます。メリーさんの噂は時間制限アリです」


「・・・そういうことにしておくか。約束だからね?」


「ええ」



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