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マアセーフッテトコロデ

100話ですってよ。なんで第一章でここまで長引いてるのだろうか・・・・

さすがにこのまま戦闘始められても困るので、要件を済ませてもらい一旦引っ込んでもらおう。


「こっくりさん、こっくりさん死階の行き方を教えてください」


死階の都市伝説で登場する建物や施設にはいろんなレパートリーがある。

それも今回の病院だったり、デパート、会社のビルだったりと語られる内容によってさまざまだ。

でも、必ずその入り口は必ず決まっている。


『エレベーターで下へ』


やっぱりそうかと心の中で納得する。

エレベーターで降りていくとたどり着いた。エレべーターガールに「どこかに行ってしまいたい」と愚痴を漏らしたら連れていかれた、突然エレベーターが停止し謎の化け物に引き込まれたなど、どれもエレベーターがキーワードになっている。

知っていたならなぜ聞いたのか? それは単に答え合わせがしたかっただけで深い意味はない。

ただ、噂を信じて間違いならばまた同じことをする羽目になるよりはいい。


さて、今聞けることはこれだけだ。

問題は・・・


「こっくりさんありがとうございました。どうぞお帰りください」


『いいえ』


ですよね。昨日も対価をもらうと言ってすんなりと帰ってくれなかった。

あの時はマッチョ先生がすごくいいタイミングで来てくれたおかげでなんとかなったが、今回はそうもいかない。

さすがにこんなところで残機を持っていかれるのはごめんだ。

いまだに異能力者にあってもいないし、ラスボスが主人公がいないところで死んでハッピーエンドなんてつまらないことはしたくない。


『今回の対価はいらない』


その文字に少しほっとする。

今回儀式を行ったわけでもないのに出てこられたのだからさすがにね。


『前回の対価ははらってもらう』


「ふぇ?」


いつの間に伸びていたのか触手が足元から巻き付き引き寄せられる。


「姫!」


生徒会長はとっさに懐から何かを取り出しこちらに投げつけるが、届くこともなく灰となって消える。

かけ寄ろうとするが、他の触手が阻むように彼の近くに叩きつけられ、薙ぎ払おうとしていく。


「くっ、その子を放せ!」


「わーおもふもふ・・・」


「・・・」


焦っていた生徒会長はあまりにも緊張のなさに呆れたのか一気に冷静になる。

いや、こっちもいきなりのことでびっくりしてるのだよ?

つい引き寄せられて見た目通りのモフモフだったからつい本音が・・・じゃなくって!

いや、これ何されるの!? どっか連れてかれるの!?


ぎょろりと多くあるその目がこちらを見つめると大きな口を開いて・・・あ、これ丸かじりされるやつ!

上半身だけ持っていかれるやつか、咀嚼されるやつか。ゲームだったらこのまま上になげられて丸呑みされるパターンもあるよね。そういえば胃の中に入った後しばらく中で動けるパターンもあるけれど、あれ中すごく明るいよね、あれどうなって・・・


「ん、んぶ!?」


食べられる、という予想とはなにかが口の中にねじ込まれる。

え、これまさか舌!?


「!?!?」


えっちょっと待って口の中かき混ぜられて、からまされ、え、え?


「ーーー!ーーー!」


ちょ、喉に何か流し込まれ、苦い、しょっぱい、ぬるい!?


何かを飲ませ終わったのか口の中の異物がゆっくりと抜き出され、やっとしっかりと息ができるようになる。

それで満足したのか、笑い声のような鳴き声とともにこっくりさんは幻のように消え、周りの暗さが戻り、窓から風が吹き込んだ。



【こっくりさんにマーキングされた】



いや、なにこのテロップいろんな意味で不穏なんだけど!?




マーキングはあくまでおきにいりのしるしみたいなものだから

別にいかがわしい事されたわけじゃないから

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