07俺の応答
「みんな、席につけ・・」
先生がきたことでみんなのザワザワ感が・・・・止まらなかった・・
「先生、このイケメン誰ですか♥️?」
「転校生?転校生?それだと時期的におかしくない?」
「新しい生徒がきたんで、席替えを希望しま~す♥️」
女子生徒の質問と、要望が先生にぶつけられる。
「いいから、静かにしろ!!!今から説明する!!!」
中々落ち着かない教室をイライラがつのった先生の一言が静かにさせる。
「それでだな~・・なんというか~・・う~ん・・」
静かにさせた割には歯切れが悪い。
まー、確かに。俺も同じ立場っだったら何を言っていいかわからないと思う。
「とにかく、そこにいるのわ・・天草太郎・・本人でいいんだな?」
その言葉から、一瞬にして俺に全員の目が集中する
「・・はい。・・いいと思います・・」
そう答える俺・・静まる教室・・
「だそうだ・・先生もよくわからんが・・校長が今日、理事長に変なことを言われて半信半疑のままその言葉を俺に告げた・・」
おっ!!親父が手を回すとはこの事か!!
「校長いわく『君のクラスに天草太郎という生徒がいるね?・・その、生徒の風貌が変わっていても気にしないように・・・・』だそうだ・・だが・・」
そう言って先生も俺をじろじろと見る。
・・そうだよな~・・風貌というか・・これもう別人だもんな・・w
「・・もう一度聞くが・・おまえ、天草太郎でいいんだな?」
「はい・・そうです」
「・・だそうだ・・それじゃあ、授業を始める」
そう言って先生は自分を納得させ授業を始め・・れる訳がなかった・・
「えぇぇぇぇぇぇ~!!!!!」
クラスメートの今日一番の声が教室に響く。
・・は~、早く授業にいってくれ・・
(キンコンカンコーン・・キンコンカンコーン・・)
やっと、最初の授業が終わる。
あの後、納得のいかない生徒の質問が先生にぶつけられたが俺でも答えられないのに先生が答えられるわけがないw・・
最終的に、
「俺だって知らん!!!校長にそう言われたんだからそうなんだろう!!!いいから、授業を始める!!!!」
という半ギレの返答でこの質疑応答は幕を閉じた。
それにしても・・
やはり視線がいたい・・
本当ならこの休み時間・・声をかけたい女子たちも、正体があの不細工『天草太郎』だと思うと一歩下がってしまうのだろう・・なのであいも変わらずクラスメート全員の視線が集めている・・
そんな中・・
「君、本当に天草太郎君なの?」
そう言って話しかけてきたのは俺が不細工の時、唯一と言っていい程にこのクラスで話しかけてくれた女子
徳川クミだ。
まぁー、仲がいいとか友達だったとかでわないけど、それでも声をかけてくれるだけでも俺は結構救われていたりした。
「まぁ~、そういうことになるかなw」
「へぇ~、そうなんだ・・だいぶ、変わっちゃったね?・・なんで?」
「さぁ~?俺もよくわからないんだけど・・」
「ふ~ん、・・・・変なのw」
そういうと徳川は、僕の席から離れていく・・・・なんだかなぁ~・・でも、あい変わらな感じで少し俺の気持ちが和らいだ。
だが、これを皮切りに今まで黙っていたクラスメートが怒涛のごとく話しかけてくる!!!!
「ねぇねぇ、あんた本当にあの天草!?」
「どうしてそんなイケメンになったの?♥️」
「ほんとは別人なんでしょ?絶対いわないから本当の名前教えて?♥️」
「なんで?ねぇ、なんで?」
「それでさぁ~・・」
「うるせぇえぞ!!!!」
ガシャッッン!!!!!
思い切り机を蹴飛ばす音がきこえる。
その方向には俺をいじめていたグループの主犯格、松永がいた。
少し空きました。すいません。
よろしければ長い目でみてやってください。
お願いします。