04俺の幼稚
あれは、俺がまだ小学生に入る前の事。
マリ姉が小学1年生になり、遊び相手がいなく初めて1人で公園で遊んでいた。だけどやっぱり友達が欲しく勇気を振り絞って声をかける。
「えー、やだー。なんだか気持ち悪いー。アッチに行って!」
「・・キモッ・・こっち来ないで」
「お前、顔が変なんだよ。さては、ワルモンだな。よーし、みんな!石を持て。アイツにむかって一斉攻撃だ!」
自分の不細工さを初めて痛感させられた。
一緒に公園に来ていた親も止めようとはしない。多分、大人からみればこんな不細工な子供と自分の子供が仲良くなるのはみたくないのだろう。しかも俺はこの時、後から迎えに来るパパ(この時はおれは親父の事をパパと呼んでいた。気持ち悪っ)がおらず1人だった。
ならば、母親たちはシカトを決め込む。
しかし、今にしてみればここにパパがいれば全く状況は逆だったんだろう。ここにいる母親全てがパパと接点をもつために我が子を生け贄のごとく俺に差し出しただろうに。
だが、パパが迎えに来たのはみんなが帰った後。もうすぐ公園の電灯がつくかもしれない、そんな時だった
「いやー、太郎。ごめんごめん。なかなか仕事の用が終わんなくてなー」
「うん。大丈夫、大丈夫。・・僕待ってたから、パパが、迎えに来るの・・・・1人で・・・・友達作ってパパの迎え待とうとおもったけど・・・・でも、友達できなくて・・・・でも、1人でパパ来るの待って、エヘェ!・・・・ウッ・・それで辺りが暗くなったけど・グスッ・・ずーっと1人で・・グススッ・・・・ッねー、パパー・・何で、ヒック、僕友達できない、ヒック、のかな~、あのね顔が気持ち、ヒックヒック、悪いだって、ワルモンなんだって・・・・グスッ、グスッ・・・・ウワアァアアアアァア~~~~~~~~ン!!!!!!!」
そう言うと僕は泣きながらパパに抱きつく。
「・・ごめん、ごめんな、太郎」
パパは僕を優しくそれでいて力強く抱きしめた。その抱きしめられた心地良さに僕は全ての栓が、崩壊した
「ウッ、ウッウワア~~ァアアァアン!!!ヒックヒック!!!!!!!ウワアァアアアアァア~~~ン~~!!!!!!!」
パパの包容のおかげでだいぶ落ち着きを取り戻した僕は、近くのベンチに座ったパパの膝の上に座っている。
何回か、僕の頭を撫でた後パパは優しく話し始めた。
「なー、太郎。やっぱり不細工は嫌か?」
「・・うん」
「まー、そうだろうな。だけどな太郎、パパはまず顔よりも心を見てくれる友達と仲良くなって欲しいな~」
「こころ?」
「そうだ!例えば隣の家のマリアちゃん。あの子はいい。お前を外見で見ていない。ちゃんと中身を見てくれている」
「うん、僕もマリお姉さん好き~」
「そうかそうか。それにな太郎」
「ん?」
「だいぶ遠い先の事だけど、お前は将来とんでもない美男子になるんだ」
「美男子?」
「あー、つまりとてつもなくかっこよくなるんだ!」
「ほんと?!!」
「本当だとも!!だから、今のうちにチャンと自分の心を身がくんだぞ。じゃないとお前がみんなにひどい事を言っちゃうんだから」
「僕、そんなこと絶対に言わないもん!」
「そうだな、お前はパパの子だもんな。そんなこと言わないよな。」
「ねー、パパ」
「ん、何だ?」
「いつ、僕はかっこよくなるの?」
「そーだなー、ハッキリと年月で言えば・・・・」