お風呂
忙しいので、しばらく毎日更新は無理になります。
クリーンでも綺麗になるけど、そろそろお風呂に入りたい。
ショッピングにはお風呂は売っていなかった。まあ、当然かな?あるとしてもドラム缶のお風呂が精々だろう。
スキルの細工は、木工細工も含まれているから、接ぎ木で作る技術も何故か分かる。
でもその前にお風呂の部屋かな。でも、水を抜くのが面倒だから…外?
いや、今の季節はいいけど、冬になったらどうしようもない。
今日の所は川でいいかな?どうせ誰も見てないし、体は子供だ。万が一人が通ったとしても恥ずかしくない年齢だし。
液体は、こちらで器を用意すればそこに入るから、シャンプーもリンスもボディーソープも木で作った器に買った。
廃棄された物だから安いし、資金はまだある。
川の脇に土魔法で穴を掘って、重力魔法で圧縮。
川から水を引いて、火魔法を何度も打ち込んで、いい感じ。
…ちょっと深く掘りすぎたかな?自分の身長が縮んでいるの忘れてた。
「はぁ~」
お風呂に入るとため息出ちゃうよね。
モコはお風呂が嫌いなのか、誘っても入ってこない。
海の見える露天風呂最高!
体を洗う時、誰も見ていないと分かっていても、少し躊躇う。
見てるのなんてモコ達しかいないけど。あ…訂正。スラ達は見てないよね。目がないんだし。エメルも今はいないし。
モコが、イエローバイパーを捕まえてきた。モコはやっぱり力持ちだ。
皮がそれなりに硬いから、そのうち防具でも作ろうかと思っている。
せっかく鍛冶魔法を覚えたのに、今はシェービング位しか使えていない。
ミスリルのナイフは手入れが要らない位優秀だけど、解体ナイフや、包丁を研ぐのに便利な魔法だ。
イエローバイパーは、それなりに美味しい。蛇だと思わなければ適度な弾力があって、味も染みこむから、お酒のつまみにいいかもしれない。流石にこの年齢じゃ、お酒は飲めないけど。
それにしても、若返り過ぎだよね。まあ、わざとじゃないみたいだけど。
若返って人生やり直したいと思った事もあったけど、まさか本当になるなんて。
う…少しのぼせた。久しぶりのお風呂が嬉しかったから、つい。
ドライで乾かして、しばらくひっくり返っていたら、エメルが遊びに来た。
(どうしたの?)
(お風呂でのぼせた)
(もしかして、ユーリって落ち人?)
(そうだけど、どうして?)
(落ち人はお風呂が好きで、魔力も多いって聞いたから)
魔力が多いのは、シャンドラ様のおかげだ。
(この世界の人は、お風呂に入らないの?)
(貴族は入るみたいね)
(普通の人は?)
(川で水浴びか、タオルを濡らして拭く位ね。光魔法のクリーンもあるけど、光魔法は使える人が少ないのよ。だから光魔法が使える人は、クリーンで商売しているわ)
なるほど。町に行けるようになったら、気をつけよう。
(落ち人は全属性使える人が多いけど、少なくとも子供のうちは気をつけた方がいいわよ?変なのに目を付けられたら大変だから)
(分かった。気をつけるよ)
エメルは物知りだな。海に住んでるのに。