表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/226

秋の恵み

 やっと秋の涼しさを感じられる季節になってきた。

 ユーリは前もって調べておいた果物のなる木をチェックして回る。

 秋に実る果物はこの森にはかなりある。地球と同じ果物でも名前が違ったりとか、細かい違いは多いけど、山菜にキノコに、併せて採れる物は多い。


 ただし、魔物に警戒しながらなので、なかなか難しい。

 特に新しい枯れ葉が積もっているから、どうしても足音がたってしまう。

 忍び足も覚えたけど、なかなか上手くいかない。スキルって、ただ持ってるだけじゃだめなんだと思う。

 

 最近、右目が疼く。いや、そういう意味じゃなくて、物理的?に。

 たまにおかしな見え方をする時もあるし、見ただけで魔物が逃げ出した時もある。

 無駄に高性能な右目だから、鑑定や遠視を覚えた時みたいに何かあるのかもしれない。

 じゃなければ幼気な2歳児見て魔物が逃げるはずないし。

 その時に威圧とか覚えたけど、威圧なんてしてないし。勝手に逃げただけだし。


 シャンドラ様、まさか眼帯をする羽目になるなんてありませんよね?

 そういえば、両目の色が違うのはこの世界では魔眼だと恐れられているようだ。この世界の知識を確認していたら判明した事実。


 町に行く前に、何か対策を取らないといけないかもしれない。

 そして、実はテイム自体も珍しいスキルだとか。

 私は平凡に、田舎の片隅でスローライフを送りたいだけなんだけど。


 勇者的な役割は、他の落ち人がやればいいじゃん?

 私TUEEとかそういう願望もない。むしろ今の時点では、落ち人のくせに私、YOEEEだし、ハーレム願望もありません。あ、私は女だから逆ハーレムか。

 落ち人の時点で多少のチートは認めるけど。


 魔法も、属性魔法で三つも使えれば凄いとか知っていたら全属性取らなかったと思うし、まあ、でもこれは隠せばいい。


 スキルは行動でも取れるので、今、色々と隠して隠匿のスキルが取れないか実験中。家の入り口も、一見そうとは見えないように、入り口を崩した感じにしている。

 モコに教わって、罠も目立たないように仕掛ける。

 右目も隠れるように、前髪を伸ばしている。こんなのでスキルが取れるのだろうか?


『スキル 偽装を覚えました』


 思っていたのと違う。やった事考えると、偽装なのかな?意味は似てるけど、偽装は見かけを変えられる。勿論身長とか年齢は厳しいけど、これがあれば両目緑に出来そうだ。

 銀でもいいけど、緑の方が可愛いし、怖い効果がある目だから緑がいい。フレイと同じ目の色だけど、ここではそんなに珍しい色じゃないみたいだし。


 隠匿のスキルは、スペシャルショッピングで買おうかな。隠匿は、他人の鑑定から自分のステータスを隠す物だから、絶対欲しい。


 ショッピングも覗いていたら、サツマイモが大量に売っていた。こっちでは甘芋って言うみたいだ。

 そうか。丁度時期だからね。よし。収納庫の魔法も覚えたし、たくさん買おう。焼き芋にしてもいいし、干し芋にしておやつとして持っていてもいい。


 蜂谷柿はまだ高いな。値崩れ起こしてくれないかな?

 今が一番売れる時期だと思うから、仕方ないのかな。

 買えたら、干し柿を作りたい。


 偽装が上手く出来るようになったら、町に行ってみたいな。

(ユーリ、お腹空いた。ご飯まだ?)

(そうだね。もうお昼かな?チャチャ!ご飯にしよう!)

 二人が持ってきてくれた物を、収納庫に移す。モコにも、首からかけるマジックバッグを作ってあげた。

 私専用のマジックバッグと違うから、時間経過がちゃんとある。モコの物は、ポシェット位に小さい物なので、大きな物は入らない。

 

 私の錬金術レベルが低いから、二人の物はそんなに大量には入らない。

 ある程度スキルアップして、上手くスキルを使いこなせるようにならないと、町に行くのは無理かもしれないな。


 それと、レベルもあげないと。道中に強い魔物が出たら死んじゃうね。

 子供の足で何日かかるかも分からないし。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] >『偽装を覚えました』 「5話 フレイ」の時点で偽装使ってませんでした?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ