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眷属は…

モコが、眷属に…?


そもそも、眷属って何?一族とかそういう事?でも不思議だ。モコが愛しいって気持ちが溢れてくるんだもん。

まるで大切な何かを交換したような感覚。あれ?実際にスキルが増えている。癒しの聖域は、モコのスキルだったはずだ。

それと、眷属召還のスキル。まあ、使う事はないかもしれないけど。


「何やらモコとユーリのパスが、我等とは違うように感じられるのだが」

「うん。モコは私の眷属になったんだって」

「それってモコがユーリにとって特別って事よね?私達も!」

「えっと…どうして眷属になったのか良く分からなくて…えへへ」

「モコ、ずるい」


フレイがいてくれたら色々聞けたんだけどな。シャンドラ様に何を頼まれたのか話してくれなかったし、追及もしなかったけどフレイの事だから失敗して困ってるんじゃ…。


とりあえずそれぞれを抱き締めてみたけど、眷属にはならなかった。

「だめ?」

「ごめんね、チャチャ。みんなも」

図書館で調べてみるか、それよりもさっきの感覚を思い出してみるか。


それともモコが特別なのか?モコは私が卵から孵したから。

「ユーリ!ボクも亜空間移動が出来るようになったよ!それと、スキルも増えてる!」

眷属化の恩恵かな?モコの亜空間に直接入れるようになったみたいだし、収納庫もモコの荷物を取り出せるようになったみたい。逆も然りのようだ。


ただ、従魔の契約解除が出来なくなった。契約解除なんてしないけどね。モコのもふもふは私のものだもん。


「ユーリ?モコだけ特別扱いは嫌よ?」

「そんな事はしないよ。みんなが望むなら、やり方が分かり次第、眷属にするから」


いいことばかりなのかな?眷属は。それも分からないうちに手を出すべきじゃない。モコは…何かあっても手遅れかもしれないけど。


つい眷属の事に気を取られてしまったけど、魅了と魅了解除の魔法を交互に使ってこの魔法をちゃんと理解しないといけない。

あ…聖魔法が扱いやすくなってる。これもモコの恩恵か。


魅了、やっぱり怖い魔法だな。魔物だからもふもふさせてもらう位で済んでいるけど、人が相手となると、その気がなくても惚れさせるんだろうな。

しかも対象は選べるみたいで、全くの他人同士をくっつける事も出来る。

お金を積まれてもやらないけどね。付け入る隙がない人には効かないし、魔道具にでもしない限り何度もかけ直す必要もありそう。


精神の値も関係してきそうだな。まあ、私の場合加護のお陰で通常より精神も高いし、レベルもそれなりに高い。


やらないけどね?


よし。ディスペルを覚えた。これで奴隷契約も解除出来るはずだ。

犯罪奴隷や借金奴隷は解除しないけど、違法奴隷は別だもんね。

奴隷紋は一緒だからちゃんと調べる必要はあるけどね。


テッドは悔しがるだろうな。使命を持った自分より私の方が先に覚えちゃったから。

でもそれでまた、訳分かんない勝負を挑まれるのは嫌なんだけどね。

「モコのお陰で聖魔法はより簡単に極められそうだよ。ありがとう」

「えへへ。ユーリの役に立てて嬉しいよ」


他のみんながムッとしてる。でも現時点ではしょうがないよ?


夕飯をみんなで食べて、寮に戻った。


「亜空間を通して遊びに行っていい?」

「亜空間は秘密なんだからだめだよ。モコも言ってないよね?」

「うーん。でもユーリ、もふもふのボクを抱っこして寝るの好きでしょ?」

「その通りだけど!寝ているはずの私達がいなくなったら騒ぎになるでしょ?」

「うーん。人化しているの面倒になったな。勉強も覚えるの面倒だし。モチが羨ましい」


「でも、モチはずっと影の中だよ?モコじゃ飽きちゃうんじゃない?」

「そうなんだよね。役に立てないし」

「モコも友達出来たんだから、自分の人生楽しんでいいんだよ?」

そもそも学校に危険はないんだから。

でも、甘えたい気分だったのかな。


魔力制御の授業中、何とはなしにクラスのみんなの魔力を見ていた。

ミアなどの獣人は、魔力を体外に放出するのが種族的に苦手だと言っていた。その代わりに身体強化をするのが得意。

魔法を使うのは魔力制御しないと使えないから基本だけど、それすら苦手な人がいるとは思わなかったな。


しかもAクラスって一応入学時点でそれなりに出来る子が入るクラスのはずだ。


これが中学校より上に行くとなると、得意分野に分けられる。騎士科、魔術師科、商業科、あとは、私が絶対関係ない貴族科。

淑女のマナーやダンスレッスンもあるみたい。縁遠いけど、こっそり覗きたい。

シーナさんを見ていると、そこまでドレス、って感じのドレスはないみたいだけど、生舞踏会とか見てみたいなー!

萌える!

(ユーリ…ボクが言うのも何だけど、授業は真面目に受けた方がいいよ?)

「っ!」

制御を離れた魔力が辺りに飛び散る。

「んん?どうしたユーリ。考え事でもしてたか?」

「ごめんなさい…」

「暴走すると危険だから、集中するように…まあお前なら心配ないかもしれないが」

妄想は暴走しても、魔力は暴走させません。


テッドが呆れたような顔して見てる。ぐぬぬ…今回は仕方ない。

イリーナはやり方が丁寧だな。まさか、性格も関係してくるとか?


(ユ、ユーリしゃん!)

亜空間移動してきたのだろうフレイが、戻って来た。けど、めっちゃ泣いてる…何かあったんだろうな…今度は何をやらかしたのか。





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