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異世界料理バトル  作者: 東国不動
幕間(企画とか)
21/99

清田「異世界でも味噌汁が飲みたいよー」ハヤト「分かりました作りましょう!」

こんな感じの企画をまたやるかもです。

 普段、元2年B組が神殿の食堂で食べている食事はパンにハム・チーズ、そしてスープが多かった。

 もちろんご飯に味噌汁など出てくるはずもない。




清田「味噌汁がのみたいー! 味噌汁がのみたいー!」


赤原「そんなことで大声出すんじゃねえよ! がー耳が痛え!」


佐藤「でも本当に飲みたいよね」


 外国にいると日本人ならふと味噌汁が強烈に飲みたく成る時がある。

 今では味噌も先進国なら移民の中●人の食料品店などに何故か置いてあるが、一昔前や発展途上国では味噌を手に入れるのは難しい。

 ましてやここは異世界バーンなのだから。


西「まあ、そういう時は料理バカのハヤトに頼むしか無いな」



~~~~~



 神殿で午前中の授業と午後の軍事訓練を受けた後に彼らが集まった場所は『ハヤトの店』だった。


一同「ハヤえも~ん。異世界でも味噌汁が飲みたいよ~」


ハヤト「しょうがないな~ボクが作ってあげるよ」





挿絵(By みてみん)


ハヤト「まず味噌に必要なのは大豆だ。大豆はこのバーン世界にもあった。こいつを水洗いし一晩水につける。その時間は無いので時田!」


時田「はーい。時魔術で一晩、時間を進めたよ」


ハヤト「そしたら5時間煮る。時田、時魔術を頼む」


時田「はーい」


ハヤト「今は時田の時魔術で既に4時間ぐらい煮た感じに進んだな」


赤原「おい! なんかガスレンジっぽくね? これガスレンジっぽくね?」


ユミ「なに言ってるの赤原くん。これはまきかまどじゃない」


赤原「そ、そうか……」




挿絵(By みてみん)


ハヤト「次に必要なのは塩と米麹(種麹)だ。こいつを適量混ぜる。計量器はないから料理人の感覚だ。俺が間違えるはずもない」


赤原「お、おい。軽量計っぽいのないか?」


佐藤「も~赤原くん疲れてるんじゃないの?」


赤原「そ、そうか……」




挿絵(By みてみん)


ハヤト「分量を計ったら塩と米麹混ぜると。ちなみに米麹はバーン世界で発見するまでに苦労したぜ。培養も大変だった。

 本編では少ししか触れてないけど麹菌が発生しやすい環境を作ったり色々苦労したと思ってくれ。日本だったらスーパーでも売ってるけどな」


時田「私も培養にコキ使われました」




挿絵(By みてみん)


ハヤト「次に味噌の発酵に保管するための樽を殺菌する。今回は少なめに壺で作ろう。本当はアルコール度数の高い酒でやりたいんだが、また勿体無いと怒られちゃうと不味いので熱湯にしよう。多分……大丈夫だろう」


清田「要は麹菌以外の雑菌を殺菌するんだな」


ハヤト「そういうことだ」




挿絵(By みてみん)


ハヤト「時魔術で大豆は既に煮立って柔らかくなったようだ。煮汁が多すぎるので少し捨てたら大豆をすり棒で潰す」


赤原「すり棒!? それハンドミキサーか何かじゃねえのか?」


時田「赤原く~ん。気のせいだよ~」


赤原「で、でも、ウイーンって言ってるじゃねえか?」


一同「(無視)」




挿絵(By みてみん)


ハヤト「よく大豆が潰れたな。異世界では何もかも作業が大変だぜ。ちなみにこれから混ぜたりするので大きな鍋に移す」




挿絵(By みてみん)


ハヤト「鍋を移したぞ。次に大豆の温度を冷ますことが重要だ。すぐに麹菌を入れたら死んでしまうからだ」


赤原「へ~なるほどな。ところでどんぐらいの温度まで冷ますの?」


ハヤト「温度計で計って35度ぐらいにしたいところだが異世界バーンには温度計が無い。

 肌感覚で計ろう。今は64度ぐらいだな。料理の天才の俺に間違いはない」


赤原「いや温度計あるよね? これが温度計だよね? 肌感覚じゃないよね?」


 その時、不思議なことがおこった。『勇者』清田の体が光輝く。その瞬間、何故か赤原はアゴに衝撃をうけ、気を失ってしまった。




挿絵(By みてみん)


ハヤト「よし『肌感覚』で35度ぐらいになったな。さっきの塩と米麹を混ぜたものを投入してかき混ぜる」




挿絵(By みてみん)


ハヤト「そしたらラップをかぶせ。その上から軽く塩をふる。雑菌を防ぐんだ」


赤原「(異世界にラップなんてあんのかよ……)」


 赤原はダメージで声を出せなかった。




挿絵(By みてみん)


ハヤト「よし。これで味噌を発酵させる壺が完成した。本編ではこれの試作品を何十個も作って成功したものが醤油や味噌になったんだ」


ユミ「それを使って醤油ラーメンができたんだよね」


ハヤト「ああ、今回は味噌だけど、味噌も醤油もまさに奇跡の調味料だよな。じゃあ時田、時魔術で壺の時間を進めてくれ! まずは一年で止めて少し取り出して三年のものを作ろう」


時田「はーい。葛城くんは人使いが荒すぎだよ~(そこがキュンと来ちゃうんだけど。はぁーと)」




挿絵(By みてみん)


ハヤト「できた。右が一年、左が三年の味噌だ」


一同「おお~」


ハヤト「早速これを料理して味噌汁にしてやるよ」




挿絵(By みてみん)


ハヤト「完成! 茄子と玉ねぎの味噌汁だ!」


ユミ「ご飯とおかずもどうぞ。おかずは明太子とさつま揚げを海苔で巻いたものだよ」


清田「うおおおおお! いただきます! 味噌汁ーーー美味い!!!」


佐藤「三ヶ月ぶりぐらいに飲むお味噌汁は最高ね」


時田「本当……涙がでるよ」


赤原「いやー何だかアゴが痛いけど毎日パンとスープは辛かったもんなあ。でもなんで明太子はこんなに小さく切ってあんの?」


西「それは東国が貧乏だからだろ」


一同「(涙)」




フェアリー「しょっぱーい。プリン食べたい」

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