序章〜北郷、外史に現るとのこと〜
それでは、外史の扉を開きましょう(^-^)/
ここはどこだ?
俺、北郷一刀は今、森の中にいた。訳がわからなかった。気が付いたら森にいた。そばには趣味でやっている三味線と着替えの入った袋が置かれている状態だった。
「とりあえず人を探すか……。」
そうして三味線を背負って着替えの入った袋を持って移動しようとした矢先…。
「おい、待ちな」
と声をかけられたので振り向くすと、何やら昔の中国人のような格好をした集団が現れた。しかも剣を持ちながら。
「兄ちゃん随分といい服着てるじゃねぇか?死にたくなかったらその服脱いでいきな」
「は?」
目の前の集団の中の一人が剣を突き付けながらそう言ってきた。
「あの〜、いきなりなんですか?」
「聞こえなかったのか?さっさと服を脱いでどっかいかねぇと殺すぞ」
なんでこうなった?だけど流石に服を持ってかれるのは避けたい。制服高いし…。
「丁重にお断りいたします」
「そうか……じゃあ、死ねぇ!」
男が剣を振り下ろしてきた瞬間、俺は動いた。男が振り下ろしてきた剣を避け、剣を持ってる腕を掴み肩の関節を外した。
「ぎ、ぎゃああああ⁉」
そして、男を地面に抑え付けて他の奴らに対して殺気を放った。
「ひっ⁉や、ヤバイぞ‼ず、ずらかれ‼殺されるぞ‼」
一人の男がそう叫んだ時、今抑え付けている男以外全員が逃げていった。
「お、おい待てお前ら‼逃げんじゃねぇ‼た、助けろ‼助けてくれ‼」
しかし誰一人として助けようとしなかった。とりあえず質問したら関節戻して返してやるか。
「なぁ、ここってどこだ?」
「な、なんでそんなこと教えなきゃいけねぇんだよ⁉」
「いいから答えろ、じゃないと反対の肩の関節も外すぞ」
「ひっ⁉こ、ここは幽州の森の中だ‼」
幽州?そんな地方あったか?
「じゃあ、国の名前は?」
「か、漢だ‼後漢だ‼」
漢⁉しかも後漢って三国志のあたりじゃないか⁉だがこいつは嘘ついてるようには見えない。
「わかった。少し待て、関節治すから」
そうして、俺は関節を無理やり治して解放してやった。そうすると男は一目散に逃げていった。
「さて、ここがどこかはハッキリしたのはいいが何故こんなところいるんだろう?」
なんでタイムスリップして来たかはわからないが、とりあえず立ち止まっていても仕方ないしどっかの街に行くか。
「あ……、しまった。道を聞くのを忘れてた」
こうして、俺の旅は始まったのだった。
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