お菓子の王様
今度はスイーツの王様が相手、果たして怪盗はどう出るか!
ザックたちは不思議がっていた、お菓子の王国というわりにはお菓子屋がない。サキもお腹がへってきた。
「ザックゥどこかでご飯を食べましょうよ。」
サキの言う通り飯処はある、でも今回の目的は神のわたあめどれだけの美味しさか空腹事に食べたかったが
このまま放っておけばベソかいて雷を落とされかねん
。適当なとこで飯にしようと店に入った。
「あれ?ザックこれ」メニューを見せてくる、
「このテトラジェラートって。」
料理の他にデザートもちゃんとあるやっぱりお菓子の町なのかな?
「このテトラジェラートっての二つ。」
「はい、ただいま!」威勢のいい返事だ。
三色に光る三角のジェラートが運ばれてきた。
一口食べてみる
「おいしーい!」やっぱりお菓子の国だ。
「なんで看板に描かないんだい?」
「恐れ多い王様が作り出す神のわたあめと比べたらうちのお菓子なんて!」
十分美味しいと思うけどなあ、サキも同感である。
「そんなに美味しいなら食べない手はないな。」
「はい、頂戴に参りましょう!」
「王様の城はすぐわかるよ失礼のないようにね。」
「はーい。」
て、俺達は泥棒だぞ失礼のないように盗めってか
町には兵隊も少なく平和そのもの、なのになんでデザートの看板を立てないんだ?不思議に思う。
「見えてきましたね多分あれが王様のお城でしょう。」
「うお!」
ありとあらゆる所にスイーツの看板で飾られたお城があった。
「派手だなぁこのせいで町のみなは困ってるのかな?」
入り口には当然兵士がいるので壁を登って侵入人に見つからぬように動く「初めてじゃないか?怪盗らしいことしてるの。」なんかやるせない気持ちになる。
城内にはいってしばらくするとあまーい香りで眠くなってきた。
「ジーク頼む」ボカン!
きつーい一発で目が覚めた、手加減を知らないのか!
サキもふらついてたのでポカンと一発目を覚ます。
兵士は寝ないで警備をしている慣れてるのかすごい
な。王様の部屋はまだかと角を曲がると
「げっケッペリン警部!」がいたが枕と布団をだして
きっちり寝ていた。
「何やってるんだこの人?」「でも警部がいてるとしたら。」
王様の部屋だった。
「こんにちはー」「こらサキドアからはいるやつがあるか。」
「やあやあひさしぶりのお客さんだようこそ我が王国へ!」
「ははぁ」ついかしこまってしまう
「この城には入るのは良いがみな眠ってしまってのう、この香りに耐えられる者だけを兵士にしたのだ。」
「根性のある人たちですね私怪盗ザックと申します。」
「怪盗?なら何か盗みにきたのか?!」
「はいここにある神のわたあめを頂きに。」
「成る程、しかしのうあれは城の井戸からわくものを
わしがすくってできるものじゃ」「はぁ」王様につれられ井戸へいくこれでも怪盗かよと自己嫌悪に陥る。
「そぉれ」王様が井戸から湧く泡のようなもを棒で
すくいあげるとわたあめに。
「はいどうぞ」手渡されるわたあめ
「いただきまーす」もふっ
「うまっ!!」
甘いだけでなく色々なフレーバーが混ざっており一口一口で味が変わる。「こんなの食べたことない!」
「喜んでもらえてよかったよ。」王様に見送られ城を出る。あれじゃデザートの看板を出せないよな。
「今回はなにも盗みませんでしたね」
「そうかなこれ!」わたあめをひとかけ盗んでいた。
「さあ食べてみよう!」はむっ
「まず!」
あれは王様だけが作れるものだったのか、王様も井戸も
「これは盗めないお宝だったな。」
「怪盗にも失敗はありますよ次頑張りましょう。」
サキになだめられため息をつきながら町を後にした。