恋泥棒
愉快な怪盗ザックと相棒ジークの冒険物語です。
俺の名前はザック、スリルを求めて今日も旅をしている。
とある町で刺激を求めていたらいつのまにかとあるハッテン場に足が流れていた。
パチンコ、マージャン、カジノに、女どれも俺の渇望を満たす物はなかった。おっとこれでも未成年じゃあないぜ。
「バーグランブルか、」酒でものんでなぐさみにするか
「アマリノミスギルナヨ」
「解ってるってジーク」
この丸くて煩いのはジーク俺の頼りなる相棒さ。
バーに入るなり空気中がおかしかった二人三人はつるんで飲んでるもんだがみんな死んだ顔をしていた。
バーテンに
「みんなしけたつらしてどうしたんだ?」
「今までは、みんな好き勝手に店を出したり飲んだり遊んでたもんだ、ドンペリ一家が街を支配するまではな。」
「ふーん」
バーテンは声を潜めて
「なんでもドンペリ一家がいくら戦争を起こしても次の日にゃ負傷者がなく戦争を続けてこの街を乗っ取ったとか。」
「負傷者がねぇ。」
「お客さんまさかドンペリ一家に手をだすんじゃあないだろうね」
「そのまさかさ!刺激になりそうだぜ!お代はここに置いとくぜ!」
「ちょお客さん、ん?これは宇宙歴1000年の記念コインじやないか!彼らはいったい。」
外へ出て街を散策してみると小綺麗な兵隊賀多いことに気がついた。
「成る程、あいつらを着けていけばアジトへ案内してくれるわけか。」
「マタワルイ癖ヲ。」
「静かにしろジーク」
街を支配してるわりにアジトは外れにあった、さぁてどうやって忍び込もうか。
赤外線ゴーグルをかけるとクモの巣のようにセンサーが張られていた。
「これはこれは、中にどんな秘密があるのやら。」
ひょいと壁を乗り越え茂み隠れるとそこから動けなかった、兵隊は同じところを巡回しているが芝生に近付く者はいない。もしやと近くにあった小石を放り投げると
「ドッカーン!!」
やっべ俺の降りたところは地雷原だった。兵隊が集まってくる。
「ジーク!ワイヤーだ!」
「侵入者だ!撃て!」おい、いきなりかよ!
豪邸の屋根に飛び乗ろうとしたら
「つ!」
一発頬をかすめた二枚目が台無しだぜ
建物の中も兵隊でいっばいだ、一人二人三人とやっつけたがとある部屋に入るとダメージが消えこちらに向かってきた。兵隊は弱いがこれじゃキリがない。ここは一つとんずらかますか!逃げた廊下の角に通風口が
ボスらしき奴が色々叫んでいるが聴いてやる義理はない。
「ジーク頼む!」
「人使い荒いアイボウダゼ。」
そのまま中に潜り込む!
ソナーで調べると一つだけ妙に厳重護られた部屋があった。
「よーしここはジャミングを使って。」
あっという間に警報装置がお釈迦になった流石相棒。
その部屋をのぞくとボロボロの兵士が牢屋に近付き中から出てきた手にさわってもらうとみるみるうちにキズ等が消えていった!
「もしかしてあれが鬼術か?!」
もう絶滅したと言われる鬼族その巫女だけがつかえるという秘術!
「とんだお宝だぜ!」
通風口の金網を蹴破り兵士当ててノックダウン!
「大丈夫か?今出してやるからな!」
「あ、あなたは?それより危険です!逃げてください。」
こんな鍵はちょちょいのちょいと
「そこまでだこそ泥こいつで吹き飛ばしてやる!」
怒り頂点のボスがバズーカやらなにやらもってきた!
こちらを狙っている。このばをしのぐ手段がない!
その時
「やめなさいドンペリ!」
「なっ撃つな!サキに当たる!」
一瞬だが時間が止まった!この隙を逃す俺じゃない少し大きめな爆竹をそーれと投げつけた!
バパパパパン!!ドンペリ逹は右往左往
「さーてお嬢さんちょっと失礼。」
サキを抱えて天窓をガシャーン
「あ、あぁ!」ドンペリは悔しそうに空を見上げるだけだった。
ジークに掴まり女の子を抱えて空を行く流石の怪盗様も少し恥ずかしい。
「あなたはどうして私をあそこから出してくださったのですか?」
「お宝を目にして放っておく泥棒はいないだろ。」
「私が貴方の宝物、あ!」
顔を真っ赤にしたかとおもったら俺の頬に口づけをしてきた。流石の俺もこの不意打ちにはノックダウン
慌ててジークにつかまりなおす。
頬のキズは消えていた。