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リベリオン アゲインスト フェイト  作者: じゃじゃ馬太郎
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燃え盛る炎(9話

「了解!」

そうフィクスはセイビアに言い、魔法陣から出た炎を自身の手にぶつけた。

 しかし、それは大男の時に使った俺の拳(ファイヤーパンチ)とは炎の火力が違う。




少し前(3人が目的地へ向かう途中)

「魔法を使うには魔素が必要なんだよ。だからこそ、威力を小さくするなら魔素の量を減らすし、強くするなら大きくする。これは教わったよね。」

「あぁ、それは分かるぜ。でもそのやり方が分からないんだよ。」

セイビアはフィクスに魔法の使い方を教える。

「それはね、君が魔素の調整をしていないからだね。正確に言うと、ある程度の炎を出すための魔素を意識せずに出しているからだね。」

「つ、つまり?」

「ええと、フィクスは水筒(すいづつ)に何も考えずに水を入れているものだよ。『ざっくりこれぐらい』じゃなくて『この量まで水を入れよう』って考えて入れるんだ。つまり、魔法陣という容器の中に考えて魔素を入れるってこと。」

なるほどな〜と軽くわかったフィクスは自分の魔素を意識して動かそうとした。


「なるほど!わからん!」

しかし、フィクスは何も魔素を感じることができなかった。

「まあ、最初だしそれでいいと思うよ。それともう一つ。どれだけ体内に魔素があっても、魔法陣に出せる魔素は個人個人で違うんだ。」

 それから、目的地に着くまでフィクスはずっと体内の魔素を感じ、動かそうとしていた。

このような短い会話、しかし、それこそがフィクスが成長するきっかけとなった。




今現在、フィクスは多少だが体内の魔素を動かせるようになっていた。

それは短きながらも努力、そして短時間で成長する才能が生んだ力とも言える。

 近づいていくフィクスを地龍(アースドラゴン)は見て、ダンジョンを動かしたように至る所から土を動かし、フィクスを攻撃する。

 しかし、その土はフィクスに当たることはなかった。

なぜなら、フィクスの周りにはセイビアの黒い球がまわっていたからである。

「土、ヴェルトの素材にもなるからもらっていくよ。」

そうして、フィクスは地龍(アースドラゴン)の目の前へと近づき、その燃え盛る拳で腹の部分を攻撃した。

 「燃えるぜ俺の拳!灼熱の拳(スコーチングフィスト)!」

それは完全に当たり、地龍(アースドラゴン)は倒れた。

 そうして、フィクスの拳は燃えており、今までとは比べものにないほど熱いのだが、それはセイビアの黒い球に入れることによって腕の部分がえぐられたとともに、その燃え盛る炎もえぐられていた。

「よしっ、やったか?」

しかし、地龍(アースドラゴン)の生命力は凄まじく、一度倒れたにもかかわらず、再び起き上がった。

 「まだ起き上がるのかよ!仕方がねぇ、もう一回あれを・・・」

「いや、フィクス君はもう休んでおいて。体内の魔素を使いすぎると魔素(まそ)回復(かいふく)休眠(きゅうみん)と言って、魔素を回復するために寝てしまうんだ。ここだと危険の方が多い。フィクス君の頑張りもあって、これなら2人で勝てそうだよ。」

そうして、フィクスは後方で2人を見ることにし、

その2人は闘うことにした。

「ルフトちゃん、これで目に当てれる?」

「うん、任せて。」

セイビアが白い球から出し、ルフトに渡したのは弓とその弓矢。

そして、ルフトが触れると魔力(透明(トランスペアレント))によりルフトが持っていた矢は見えなくなっていた。

そうして接近して行く。

 2人は地龍(アースドラゴン)に攻撃をされるがそれぞれが難なくかわしていく。

そうして、ルフトは地龍(アースドラゴン)の少し近くまで接近し見えない矢を相手の目に向かって飛ばした。

地龍(アースドラゴン)は反応できるはずもなく、目が開いた状態で両目は射たれた。

「ありがとう。あとは、僕の番だね。」

そうして、セイビアは地龍(アースドラゴン)の腹まで行き魔法陣を作る。

衝撃(インパクト)

フィクスが先ほど灼熱の拳(スコーチングフィスト)で当てた場所に正確に放つ。

そして、白い球から剣を取り出しどんどん腹を切っていった。


「よし、魔力探知(まりょくたんち)が苦手なようで助かったよ。僕の位置がわかっていなかったようだね。」

そうして、地龍(アースドラゴン)は生き絶えた。

「よし、じゃあ僕は素材を取るから、少し待ってて」とセイビアは言い、魔力で地龍(アースドラゴン)を黒い球に入れていった。


「よし、これなら邪魔もはいらないし2人を探せるね。ん?あれは?」

そうしてセイビアの見た方向には少しボロボロになった服を着たヴェルト達がいた。

「いやぁ激やべぇすぎたぜぇ」

2人の話を聞くとどうやらヴェルトの魔力で土を剣に変え、必死で上に登ったのだという。

「おかげさまで、剣がこんなに大量に」

と、周りには数え切れないほどの剣が空中に浮いていた。

「これ、持ってきたけどいるか?」

と聞くも誰も欲しがらなかったので魔力を解除し、土に戻した。

「じゃあ、戻ろうか。」

セイビアの言う通り、5人はダンジョンを出て、地上へと戻った。

プロフィールがあることに一昨日気づきました。

とりあえず書いてみたので興味のある方はぜひ。

(時間を無駄にしたと思うかもですが。)


水筒は昔『すいづつ』と呼ばれていたらしいです。

今でこそ『すいとう』ですが同じ漢字なのに読み方は違うってなんだか面白いですね。


さてさて、ダンジョンも攻略し次回は『別れ』となります。少しでも面白いと思った方は応援お願いします。私のモチベが上がり、早く続きが見られるかもです。

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