表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リベリオン アゲインスト フェイト  作者: じゃじゃ馬太郎
8/17

魔素を使う量は変えられる(8話

1体のA級の魔物を倒したフィクスの後ろには一緒にやってきたもう一体のA級の魔物が攻撃を仕掛けていた。

「後ろ、判断は悪くねぇー。俺以外だったらな。」

そういうとすぐさま地面の土を魔力で剣に変え、そして魔物へと突き刺した。

「お前が俺の背後をとるなら、俺はお前の下をとる。簡単な話だろ。」

しかし、まだ魔物は生き絶えておらず、もう一度今度は正面から堂々と攻撃した。

「まだ生きてたか。ま、いっか。2本目使お。」

そうして、魔物の攻撃は無念に当たらず、2度目の攻撃を受け、完全に生き絶えた。


そうしてまもなく、レイトアが他のB級の魔物を倒した。

「よっしゃ、出口探すか。て、あ?出口どころかまずここ道も糞もねーじゃん。」

ヴェルト達の来た場所どころか、この場所は完全に密閉空間へと変わっていた。


一方、セイビア達

「ねぇ、セイビア君、これ見て。」

不安の表情をしているルフトは自分が書いていた地図に指を刺した。

「ここ、本当はさっき来た場所のはずなの。それなのにさっきとは全然道が変わっているの。」

「本当だ、先ほどまでだと右に道があったはずなのにそこは行き止まり。そして逆になかったはずの前方には道ができてる。」

セイビアもその事実を理解し、考えることにした。 「俺たちずっと動いてるし、下に行ったとかでたまたま似た場所にあるんじゃないのか?」

そうして疑問に思ったフィクスだったが先ほどからほぼ高さは変わらずに歩いている、とセイビアに否定された。

「ん、()()()()()?いや、もしかして、動いているのは僕らだけじゃないのかも知れない。」

フィクスの動くと言う言葉から何かを思いついたセイビア続けてこう言った。

「ルフトちゃん、ここの壁、できる限りでいいから魔力で『透過』してくれないかい?魔素は抑えたいから小さくてもいいよ。」

そうしてルフトは魔力を使い、壁を透過させ、小さな穴が空いているようになった。そして、その穴を覗くと、そこには思いもよらない光景がうかんでいた。

「え、壁が、いやダンジョン自体が動いてる!」

フィクスが見たものは壁や地面がひとりでに動いているという、信じ難いものだった。

「土魔法にシンプルだけど『土を動かす』魔法があったはず。しかも、僕の魔力感知が反応してない。おそらく、僕の魔法の範囲、直径200メートルの外から操作している訳だから、相当強い魔物だね。」

場合によっては『魔力持ち』の可能性もあることも説明し、セイビアは2人に地図を見るよう言い、

「フィクス君、この地図を見て、不自然に思う点はない?」

そうフィクスに問題を出すかのように問いかけた。

「うーん、そうだな。さっきからほぼ同じ道を通ってるところか?」

「うん、確かにそれも合っているね。でも、ここを見て」

そうして、セイビアは地図にまだ何も書かれていない場所に指をさし、

「この場所だけ僕たちは一度も通っていない。まるで『ここは通らないでくれ』と言っているかのようにね」

それを理解したフィクスは

「じゃあそこを通りに行くんだな。」

と言い、セイビアの魔力の黒い球で道を自ら作っていき、天井が崩れた時の対策として、白い球を3人の上に浮かた。

「僕の近くから離れないでね。」

そう注意したセイビア。

 そうして道を切り拓いて通っていく。

その途中、フィクスが

「セイビア、そういえばさっきルフトに『魔素を抑えて』って言ってたよな。それって、逆に大きくすることもできるのか?」

その質問に対し、セイビアは出来ると答え、フィクスは喜びの表情を見せ、

「セイビア、後でやり方教えてくれねぇか?」

「簡単だからすぐにでも教えられるけど、どうしてだい?」

「いいこと思いついた。」

そうして教えてもらいながら進んで行った。

「反応があったよ。少し急いで行くけど、みんな用意はいい?」

そうして2人は返事をし、軽く走りながら少しずつ魔力探知(まりょくたんち)の反応がある方へと進んだ。


 そして、ついに敵のある部屋へ到達することができた。

「あれは・・・子供の地龍(アースドラゴン)だ。通りでここから動いていないわけだね。」

セイビアは子供ながらもとても大きい地龍(アースドラゴン)にそう思った。

「ヴオォォォン」

 そして、地龍(アースドラゴン)はとても大きな声でセイビア達に対し思いきり吠える。

それは確実に威圧。その声に対し、フィクスは少し恐怖を覚えるとともに、楽しみの気持ちもこもっていた。

「やろうぜ。セイビア。」

「うん、でも本当にいいのかい?僕はあまりおすすめしないよ。」

大丈夫だとフィクスが答えた後、セイビアは、

「わかった。なら、狙うなら地龍(アースドラゴン)の下。腹の部分ぐらいだね。そこなら身体中ついている鱗もないし、かなりの一撃になると思うよ。」

と、四つん這いの地龍(アースドラゴン)の弱点を説明した。


A級からC級だと力が分かりにくい事が判明(一応S級がありますがほぼ使う気はありません)

でも魔法にしても魔力にしても鑑定はあまり魅力を感じないからなぁとは思っていて。

冒険者システムも生存意味にはないからもうレイトアに『下の下の下』て言わせるしかないのか・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ