洞窟探索(7話
街を出て馬車を使い、森の中に入ったところに洞窟が見えた。
「ヘぇーこれが洞窟か〜。」
その洞窟の禍々しさ、暗さをフィクスは楽しそうな様子で見ていた。
「正確にはダンジョンって言うんだよ。洞窟の中に魔素が大量に充満することで魔物がそれに駆けつけて増えていくの。」
そうニコニコとフラウが説明する。
「よし、そろそろだな。フィクス、俺の魔力を紹介するぜ。俺の魔力、土製造をな。」
ヴェルトがそう言い、地面にある土を魔法で浮かせ、剣に変えた。
「土製造は土からいろんな物を作り出す魔力だ。でも、1回使うと壊れるから大量に作ってこうやって浮かして使ってるんだ。」
フィクスがその話を聞いた後、明かりをつけて真っ暗なダンジョンの中へと入っていった。
「少し探索するね。魔物を見つけ次第言うから、一応準備はしたいてね。」
ダンジョンへ入ると、セイビアは地面に手をつけ、魔法陣を出した。
何をしているかフィクスが聞くと『魔力感知』と言う魔法を使っているとセイビアは答えた。
「これは生物の体内の魔素に反応して僕に伝わる魔法だよ。とても便利な魔法だし、あとで教えようか?」
そう説明し、フィクスは後で教えてもらうことにした。
数十分、ダンジョンを進んだ。
時々魔物が現れたが、特に苦闘することもなく進んで入った。
「みんな、ここからは未開の地だから地図に書いて進んでいくよ。難なく進めたけど、ここからは戦いも厳しくなっていくはずだから、用心して行こう。」
セイビアが他の4人にそういい、書くのが一番上手なフラウに地図を書かせ、進んでいた時だった。
ヴェルトが地面を踏んだ時、地面は踏んだ場所を中心に穴が出てきて、ヴェルトとその近くにいたレイトアは瞬く間に落ちていった。
「おいおいおいおい激ヤベェぇぇー!!」
少しづつ離れてゆく声と共にヴェルト達は下へと落ちていった。
それから、穴は塞がり、再び穴が開くか試したがそういったこともなかった。
「これはまずいね。急に2人の場所に大量の魔物が寄ってきてる。2人が心配だ。」
「これからどうするの、セイビア君。2人を探すの?」
落ちた2人を心配するルフト。しかし、
「いや、このまま探したところで見つからないと思うし、2人のところに行っても何があるかも分からない。あの2人を信じて進むしかないね。」
そうしてセイビアは進むことを決意した。
さらに続けて、
「でも、落ちたのがあの2人でよかった。もし僕とかが落ちたりしたら、死んでいたかもしれない。」
「え、あの2人ってそんな強いの?」
疑問に思ったフィクスはそう聞いた。
「うん、魔法学園にいた頃、僕たちと会う前までは2人で冒険者パーティーを組んでいたんだけど、
『傷知らず』の異名がつくほど、一切の怪我をせずにクエストをクリアしてたんだよ。」
そうして、ダンジョンを探索しながらセイビアは落ちた2人について話しだした。
一方その頃、レイトア達
「いやーどう思うレイトア。」
「ざっとB級の下くらいの魔物が100体ぐらいいるな。」
レイトア達がどこをどう見回しても魔物の群れ、ここは自分のナワバリだ、出ていけと言わんばかりに2人を見つめていた。
しかし、2人は怯えることもなく、ただただ今の状況について話し合っていた。
「違う違う、そうじゃなくて。俺の魔力使うかだよ。土製造だと下手したら地面、いや天井がつずれて俺たちゃぺったんこだぜ。」
「数が少ないのなら良かったが、この数だ。俺1人だとどう考えても負ける。移動用に何本か作るだけでいいから使ってくれ。」
そうして、2人は100体ほどの魔物と闘い始めた。
「昔、2人に戦闘を挑んだ事があるんだけど、とても厳しい戦いだったよ。連携がしっかりとれてる。」
そうして、セイビアは続けて
「ヴェルトが剣を作って大雑把に動かす。後はレイトアが動いた剣に移動して僕に近づいて攻撃するわけだよ。」
そうフィクスに2人の強さを語っていった。
レイトアはヴェルトが作った剣に左手を使い移動し、余った右手で自分の持つ剣を使い魔物を次々と倒していった。
『1回殴ると壊れる』という土製造の弱点を危惧し、燃費を抑えるためだ。
「買った剣、切れ味いいな。」
そうして、約60体ほど倒した頃、今までの魔物より一回り大きい魔物が2体現れた。
「おそらくA級の魔物だな。ヴェルト、土製造で倒していいぞ。」
「言われなくとも、1本で決めてやるよ」
レイトアが剣を当てたが、その魔物は力が強く、装甲もレイトアの剣では切れにくい。簡単に倒せる物ではなかったが、ヴェルトはそう余裕をみせていた。
「でも一番怖いのは片方に集中してしまうことかな。レイトアの機動性のある攻撃に対応しているだけだと、ヴェルトの剣が飛んでくる。まあ僕の場合は魔力で守れるから関係なく勝ったけど」
「いや勝ったのかよ。」
そうフィクスは強いことがわかった2人に勝ったセイビアに少し恐怖心を抱いた。
そうして、レイトアが攻撃しようといた時、剣が魔物により弾き飛ばされた。
「すまない。残念だが剣なら魔力で戻せるからな。」
そう言い、すぐさま剣を自分の手へと戻し、相手に攻撃をしていくが、装甲は少ししか削れない。
「硬い装甲だな。でも、そこだけだな。」
レイトアは攻撃する場所を特定の場所にしかしてなかったため、その装甲は削り切り、柔らかい中身が見えてくる。そこをつき、魔物は死亡する。
その時、ヴェルトの剣の1本が急速に魔物へと飛んでいき、魔物の硬い装甲を貫通した。
「切れ味だけなら誰にも負けねぇーのが俺の剣だからな。1本で余裕だぜ。」
レイトアの学生時代はこの小説が流行るかつ気分が良ければ書くかもです。
これが少しでも面白い、学生時代の話が読みたい方は応援していただけると幸いです。
(まだ評価0なので初めての方には私からの感謝が後書きに書かれるかもです。多分)




