激突(4話
お久しぶりです。
じゃじゃ馬太郎です。
長い間待たせてしまいました。申し訳ありません。
今日から28日間2日連載始めようと思っております。
もし良ければ評価、ブックマークなどなどしていただけると幸いです。
それでは本編、どうぞ!
そして、俺達は馬車に乗り、再びサムバストを目指すことにした。
ガタガタと森の中を馬車が進んでいる中、進んでいるその途中、俺はフィクスに聞いた。
「そうえばフィクス、魔法が使えたのか。」
大男の戦いの中、最後に見せたあの炎をまとったパンチ。炎をまとうことは本来の使い方ではないがそこが気になり質問した。
「え、魔法?」
「体内の魔素と体外の魔素の二つを使うことで魔法陣から炎とか水とかを生み出すことだ。お前、今まで魔法を知らずに使えてたのか?だとしたら才能だと思うぞ。」
「それほどでもないぜ。」
褒めてないとレイトアが言った後、フィクスは
「でも魔法陣は俺の親友に見せてもらって覚えたから使えると思うぞ。俺、聞くだけなら全く理解できないけど見たら何となく理解できるんだ。」
「親友?フィクス、そうえば空から落ちてきたよな。一緒に飛んでいたフェニックスがいたのか?」
「いや、落ちてきた場所の上に島があったんだよ。そこで俺と親友の2人で過ごしながら親友に色々教えてもらったんだぜ。あと、普通に人だったぞ。」
その親友はまだ謎だが恐らく言語などもその親友に教えてもらったのだろう。
「いやー実はその親友が急にいなくなってさ、1人で遊んでたら落ちちゃって。」
「そうだったのか。それは残念だったな。帰る予定はないのか?」
「ああ、ここも楽しいし帰り方もわからないからレイトアについていくよ。」
そんな会話をしていた時のことだった。
目が覚めた1人の盗賊が急に暴れ出した。
「おいおい、どうしたんだよ!」
と、口に縛ってた紐を緩くし、話せるようにさせた。
「お、お願いだぁぁぁ!親分だけは助けてくれぇぇぇ!」
「いや無理だよ!」
とフィクスが言いながらも盗賊は続けて話した。
「俺たちが勝手にお前らに殴りかかったのに親分は俺たちの仇をとりに来てくれたんだぁぁぁ!親分は優しい人なんだぁ!俺たちはどうしてもいい、親分だけでも逃がしてくれよぉぉぉ!」
泣いている盗賊は必死の思いで俺達にそう説いた。
「それは無理な話だ。どれだけ優しくても盗賊、今までいろんな人に迷惑をかけてきた。だから諦めて牢屋の中で反省するんだな。」
その言葉には単に逃がしてほしいという考えではなく、申し訳ないという気持ちが久々と伝わってくる。しかし、それでも逃すことはできない。
そして、泣いてる盗賊の口を再び縛った。
その後も気楽に会話していると、今度は茂みからガサガサと音がした
「おいフィクス、戦う準備をしろ。」
「ったくよぉ、ハプニングが多いなぁ!」
フィクスは俺と共に馬車の外で揺れている茂みを見つめ、近づいていった。
すると、バンッ、と音がした瞬間、その人間は俺たちの後ろにある、馬車へと向かっていった。
その時、瞬時に俺は気づいた。
「狙いは俺たちじゃあない!盗賊達だ!」
と言い、すぐさま盗賊達のいる方向へと剣を投げつけた。しかし、その剣の勢いは突然壁に当たったかのように止まり、地面へと落ちた。
「今用があるのはこいつだけだよ!」
とその者はいい、大男だけを連れまた森へとすぐさま逃げて行った。
「レイトア、どうする!追うか?」
「いや、追わなくてもいい。どうせあの速さじゃ追いつけない。それに、恐らく勝てない。」
そう言い、俺たちは馬車に乗りながらも周りの注意をしてていたが何十分経っても来ることはなかったため、いつしか警戒を解いていた。
一方、森の中
「よし、ここまできたら大丈夫だろ」
その者は周りを見渡し誰もいない事を確認した後、大男の縄を解き、
「お〜いお前何そこらへんの奴にやられてんだよぉー」
と少し呆れた様子で大男を見ていた。
気絶していた大男が目覚める。
「すみません、サティス様!しかし、彼らはとても強く・・・」
「あ〜知ってる知ってる。見てたからな〜」
頭を下げ強く謝罪をする大男に対し、サティスと言う男は大男を見向きすらせず適当に言葉を返すだけだった。
「ならば、復讐をしてくれませんか?奴らを殺してやりましょう!」
「あ?誰がお前のために復讐するんだよ。お前の魔力で頭まで筋肉になっちまったのか?元から脳筋野郎のくせによぉー」
「す、すみません!失言をお許しください!」
「あ〜わかったわかった。で、言った物は持ってきた?」
場の空気は代わり、本題へと入った。
「は、はい!ここから少し移動した場所ですが隠してあります!」
と大男は移動し、数分たつと森の中から持ちやって来て、物をサティスへと渡した。
「おっ!そうそうこれこれ!思ったより綺麗に残ってるじゃん!いやーやっぱり家族の思い出は大切にしないとだね〜」
そう言いながら、サティスは何かを受け取った。
すると、大男は、
「あ、あの!これで私も組織に入れるということでよろしいですか!」
「あぁ。君には色々なことやらせてきたしねー。この手紙を受け取ってくれ、ここに書いてる場所で手紙をある人に渡したら加入試験で戦うことになるからそこで勝てたら組織の入団が認められるぜー。」
そうサティスが言うと、すぐさま大男は礼を言い、指定された場所がある方向へ向かっていった。
「いやー、あいつ多分死ぬだろうなー。弱いし。それにしてもこれが残っててよかった。家族、俺が殺したからもういないし。それにしても、さっき会ったあいつ、きっと満足できる勝負ができるだろーなぁー、そして、俺の魔力の一部にしたいなぁ。」
そうサティスはレイトア達のことを思い出しながら独り言を口にだした。
そして一方、レイトア達
「あー、なんだよー、あいつどーせなら戦えよー」
俺たちは森を出て、サムバストへの道路に入り始めた頃、フィクスは先ほどの敵襲に対し、怒りよりも呆れを感じて、馬車の中で手をぶら下げ座っている。
「言っただろ。俺たちじゃ勝てないって。むしろ逃げてくれたことを幸運と受け取るべきだ。」
しかし・・・
「フィクス、俺たちの敵がわかった。」
「まさか、さっきの奴のことか?」
「ああ、その通りだ。正確に言うとその組織、
『生存意味』のことだ。
この組織は人間の虐殺を目的とした少数精鋭の殺人集団だ」
そう、少数精鋭であること。つまり、先ほどあった
あいつもあくまでその組織の1人であるということ。
「確実にあいつと同等の力を持つやつが複数人いる。厳しい戦いになることは間違い無いだろう」
「ほえぇーそいつはヤベェーな。でも何でその生存意味が村を壊したって分かったんだ?」
フィクスはその疑問をふと俺に聞いた。
どうも。じゃじゃ馬です。
書いててわかったのですが、私は書く時間がかなり遅いです。(なんとなく分かってはいたけど)
毎日連載しようと思ってたのですが、14話分しかかけませんでした。
まあどうしようと。
そこで思いついた答えが『2日連載』でした。
これはびっくり。28日間私は休めます。(もちろん続き書くけど)
というわけで!今日から28日間、2日連載します!
一応キリがいいところ?で終わってはいるので読んでいただけると幸いです。
次回から同じ12時に投稿する(予約し忘れるかも)ので良ければ読んでね〜