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第6話「王子との出会い」

とうとう、王城へと呼ばれることとなる。王城を王子クラウスに案内されるローズ。だが、そんなローズはずっとルイにくっついていた。


「あの、お嬢様、そんなにくっつかれると歩きにくいのですが…。」


「私あの方苦手ですの。」


「え?」


「だって、さっきから笑顔が笑顔でないんですもの。怖いわ。」


そう言ってルイの後ろにくっつく。


「随分と使用人と仲がいいのですね。」


王子クラウスはそういいながら笑顔が、眼が笑っていない。どこかライバルを見るような目で見られた気がするとルイは思った。


本来なら、ここで王子に一目惚れしてそのまま婚約者になるのだが、ローズの眼に王子クラウスは写っていなかった。


「ルイ、少し疲れましたわ。おぶって頂戴?」


「え、あ、はい。」


「っ!お疲れなら少しテラスで休みますか?」


「いえ、大丈夫ですわ。王子。」


そして王子からまた変な眼で見られた。こうして初めての王城見学を終える頃の事だった。


「是非、僕の婚約者になってくださいませんか?」


ローズ嬢は婚約者に選ばれてしまった。お嬢様の運命を変える事は出来ないのだろうか?


「けっこうです。」


「は?」


「私、婚約などしません!!」


「……ますます、気に入りました!僕の婚約者になる事を認めて貰えるまで毎日お願いにまいります!」


これを聞いて俺は驚いた。乙女ゲームとは違う展開になっていたからだ。このまま、断り続ければ死刑、国外追放は免れる事になるかもしれない。


しかし、お嬢様は婚約者になる運命から逃れられないのだろうか?そう思いながら帰路についた。


「ルイ」


「はい。」


「ルイは私に婚約者が出来てもいいと思ってますの?」


「え、あ、まあ、いない方がいい事も……」


「そうよね!!さっすがルイ!わかってるわ!」


そう言ってローズはルイの手を嬉しそうに握るのだった。


読了ありがとうございます。


少しでも面白いと思っていただけたら『ブックマーク』と、評価の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけると嬉しいです。

今後ともよろしくお願いします。


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