第4話「更生プロジェクトその4!」
「お嬢様!今日は動物達と触れ合ってみましょう!」
「動物?」
「ええ、猫を連れてきました。さ、お嬢様、好きな猫を……」
「私、犬派ですの。」
「ええ?!そ、それは知りませんでした。」
「じゃあ、貴方が犬になりなさい?」
「はい?」
「ほら、ワン、でしょ?そこに四つん這いになりなさい!」
だ、ダメだ!更生するどころか酷い方向に進んでいる。
「お嬢様!俺は犬ではありません!それに猫だってかわいいですよ?ほら?」
ニャーと鳴く猫を抱き寄せ、頭を撫でる。
「むーー!」
「?」
それを見て謎の声を上げるローズ。
「そんな猫早く戻してきなさい!」
「え、で、でも、」
ニャーと猫が鳴いてルイの顔を舐める。
「あ、こらっ!くすぐったいよ。」
「むむーー!」
お嬢様は更に不機嫌になった。
「そんな猫と私、どっちが大事なの!!」
「え?そりゃ、お嬢様ですよ?」
「なっ!?バッカじゃない!!」
何故か罵倒されるルイはよく分からないという顔をしていた。
「とにかく!そんな猫は放っておいて!私と一緒に遊びなさい!」
「え、遊ぶって、……」
「貴方が犬にならないなら!私が猫になります!」
「はい?」
「にゃー」
お嬢様は迷わす猫の真似をしてにゃーにゃー鳴く。
「お、お嬢様?!」
何か変なものでも食べたのだろうか?ルイは慌てて止めるように言うがお嬢様は聞く耳を持たない。
「にゃー!ほら、撫でなさい!」
撫でるように言われて頭を撫でる。美しい白銀の髪は撫でているだけでとっても癒されるものだった。
「お嬢様は髪がサラサラで綺麗ですね。」
「なっ!ば、ばか!!」
と、暴言と平手打ちを受けて俺の意識は暗転した。