表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お題シリーズ4

認識の違い 関係

作者: リィズ・ブランディシュカ



 男は、がっかりしていた。

 せっかくここまで来たのに。

 と、肩を落とす。

 それは、目的地であるお店がやっていなかったからだ。


 今の時代には、ネットがある。

 店が開店しているか確認してからこればよかったのだ。

 たしかこの店はホームページを作っていたはず。


 確認を怠ったのは自分だ。

 自業自得だと思って、男は大人しくとぼとぼと家に帰っていく。


 その背中を見ていたのは、偶然店の様子を見に来ていた店主だ。


 男は店主知り合いだった。


 互いに愚痴をいったり、お酒をのんだりする親しい間柄だ。


 遠慮なく物を言い合える存在だと、店主は思っている。


 客と店員というよそよそしい間からではなかった。


 だから店主は、良かれと思って男に声をかけた。


「何か用があるなら、店をあけようか」


 男は振り返ってにやりと笑った。


「そりゃよかった。でも目当てはお前さんだよ。日ごろからお客様である俺に生意気な口をきいてたから、むかっぱらがたってたんだ」


 その手には凶器が握られていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ