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補足 ⑤

     補足 ⑤


 結果としてライク・ア・ローリングストーンの最後となった作品は、初回の販売での世界記録を作っています。その後も順調に記録を伸ばしています。しかし現実として、五十年近くも前からいまだに売れ続けているデビュー作品には到底敵うことが出来ません。

 その影響は、音楽の世界だけにはとどまりません。以前からライク・ア・ローリングストーンの音楽は幅広く世界に影響を与えていましたが、最後の作品が与えた衝撃は特別でした。世界が変わるということはありませんでしたが、人々の心が、確実に変わっています。今の僕たちは、もう一度改めて次へのステップを踏み出そうとしています。それは、戦争を止めようだとか、上辺だけの平和を求めようということでも、全ての人類が平等にだなんていう偽善でもありません。新しいことを求め、どんなに苦しいことがあっても、常に前進をする、前向きな姿勢を教えてくれました。生きていくことは、諦めずに前に進むことなのです。

 キースが最後に作り出した映画が、この先どんな評価を受け、どんな影響を与えるのかはまだ、わかりません。ただ、間違いなく人々を驚かせることでしょう。少なくとも僕は、驚きました。二時間という枠には収まりきりませんでしたが、二時間四十分の、立派な映画に仕上がっています。失われた歴史以前の映画を観る機会は今後永遠にないでしょうが、ライク・ア・ローリングストーンの映画を観て、これから新たな映画が生まれることでしょう。音楽の時代を作り出したキースは、最後にお土産として映画の時代を産み落としてくれました。間違いなく、今後様々な映画が生まれることでしょう。音楽の映画だけでなく、物語を扱った映画もきっと、生まれるはずです。その件に関しては、僕が第一人者になりたいと考えています。僕はキースの人生をもとにした物語を考えています。音楽を使用しない、人間としてのキースを描きたいと思っています。

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