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 クリープは今現在ライク・ア・ローリングストーンに次ぐ人気を得ているバンドで、同じイギリスの出身です。世界に羽ばたいているバンドではありますが、ライク・ア・ローリングストーンとは少し事情が違います。クリープは世界がいくつもの国に分かれてから登場をしたバンドのため、その人気は国境を超えていますが、なかなかツアーで世界を周るまでには至っていません。クリープにとって、ライク・ア・ローリングストーンとのライブは、真に世界へ進出するためのチャンスでもありました。

「当然のようにライク・ア・ローリングストーンには影響を受けているよ。子供の頃から聴いている。親の代からのファンなんだ」

 四人組のバンドだが、その中心で鍵を握っているのはボーカルのトムです。トムが全ての曲作りをしています。

「あの歳でもまるで勢いを失っていない。凄いことだよ。しまいにはあんなにずば抜けた作品を生み出してしまった。まったく恐れ入るよな。音楽を新しいステージに連れて行ってしまった。これからは俺たちも必死だよ。どんないい作品を生み出しても、あの作品と比べられてしまう」

 音楽的にはライク・ア・ローリングストーンの延長線上にあると言えます。古い音楽を好み、ザ・ビートルズも好きだといいます。僕も嫌いではありません。

 最近は、クリープのようなバンドが増えています。ライク・ア・ローリングストーンのように今では古くなってしまった当時の音楽を好み、現代に再現をしているバンドです。本物との対比を楽しみに、僕は選びました。

「俺はまるで聞いたこともなかったよ。新しい音楽には興味があるけどな、ああいうのにはあまり興味がないな。悪いとは思わない。けれど俺たちの若い頃を見ているようだ。目新しさを感じないな。ああいうのが本当に今の流行りなのか? 大人気なんだよな? あいつらの作品を聴くのなら、俺たちのを聴くべきだな」

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