表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/75

7


 当時のライブ会場には、持ち込みの制限がありませんでした。なにを持ってくるのも、自由だったのです。ペットの持ち込みはよくあることで、中には象を連れてきた人もいるくらいです。そんな例はなかったのですが、ミサイルを持ち込んだとしても、会場側に拒否をする権利はありませんでした。それでも数年間、一度の事件も起きませんでした。

 当時の世界は、今よりも格段に治安が良かったのです。世界を支配していた会社が、無理に抑えつけてきた過去の歴史がその効果を残していたからです。誰一人として、その会社に逆らう者はいなかったのです。不満が少しもなかったわけではないのですが、逆らうという発想がなかったのです。仕方のないことだと、これが今の社会なんだと、大人しく受け入れることが正しいと誰もが思う社会になっていました。ライク・ア・ローリングストーンのその作品が、キースの言葉が、始めての抵抗だったのです。

 会社側は、銃を含めた全ての武器の所有を認めていました。誰もが自由に武器を買い、持ち歩くことが出来たのです。それなのに、その事件以前には武器による事件がありませんでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ