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会社側も初めは抵抗をしていたのですが、抗議するファンは日毎に増えていきます。抑えることは難しく、一部では暴動騒ぎにまで発展してしまいました。世間からの注目を浴び、会社の対応を疑問視する声が高まりました。その結果、一週間後にライク・ア・ローリングストーンの活動再開が発表されました。それは彼らからの発表ではなく、会社側からの一方的な発表でした。
残されたライブは予定通りに行うことになりましたが、その作品は販売中止のままでした。ライブでも、その曲を演奏することが禁止されていました。しかしその後、世界を支配していた会社が倒産をしてから、レコードが復刻され、それを記念としたライブも行われました。二部構成になっていて、一部では七枚目だけを曲順に演奏する趣向のもので、当時キースが表現したかったライブを再現し、大変な評判になりました。そのライブが後のオペラの原型にもなっています。オペラというのは、音楽の中に演劇的要素をプラスしたものです。二部では普段通りのライブで楽しませてくれました。