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追悼
彼らがあんなことになるなんて、驚きだよ。事故の後にすぐ、向こうのマネージャーから連絡をもらったんだけど、正直ショックが強すぎて、言葉が出てこなかった。それからも数日間、俺はまともな生活ができなかった。彼らは俺にとって、家族も同然だったんだ。
けれど時間が経つにつれ、考えが変わっていった。彼らにとっては、こんな終わり方もありなんだよ。転がり続けてきた結果が、これなんだ。彼らはきっと、少しも後悔をしていないはずだ。
俺も負けてられないって思うよ。こんな歳になっちまったが、また始めようと思っているんだ。彼らの意志を、勝手ながら継がせてもらうことにしたよ。
――ポール・ラモーン――