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Lie

Fantome Life OnlineのPVは栄えた王国から始まる。


人々が行き交う中世の街並み。

通りを進んでいくと大きな城が見える。


字幕が出てここがフェイルス王国だと言うことが判る。


そこで視点は後ろを向き今来たであろう道を戻り始める。


風景を楽しむ暇がないほどの速さで視点は進むが、少しだけ速度を落とすと様々な種族が居ることが判る。


まずは普通の人間が1番多い。次に猫や犬など様々な動物の特徴を持った種族、獣人が多い。そのほかに少数だが龍の特徴を持つ龍人、ツノやコウモリのような翼を持つ魔族などが居る。


この王国では種族間の差別はないと判断できる。


様々な種族の横を通りそのまま街の外へ出るのかと思えば、突然大通りを逸れ裏路地へと入って行く。

少し進み、建物の中に入ったと思えばそこには、黒いローブを着た人とは形容できないナニかが居る。

そのナニかは見られているのに気づいたような素振りで、手を振り上げた。


画面は暗転する。


次に画面が写すのは木だ。

木、木、木。どうやら深い森らしいと気づくか気づかない間に視点は動き出す。


森の中を進んだ先には巨大な樹が立っていた。

都市のビル、もしくはそれ以上の大きさで立つ大樹は、言葉では表せないような雰囲気を放っている。

その枝には家や人影らしきものが見える。


視点が徐々に上がって行く。

字幕でこの大樹自体がネイクリス樹国という1つの国だと判る。


枝の上が見える高さになると視点の上昇は終わり、人影らしきものは人間ではないとわかる。


まず耳の長いエルフ、軽い身のこなしで枝の上を跳び回っている。その周りには背に翼がある鳥人と手が翼になっているハーピーが飛び回っている。


この樹国でも差別はないと判断できる。


それぞれの種族をアップで写した後、視点はまた上昇を始める。

そのまま上空へと上がるにつれ夜になって行く。


上昇が止まった時には真夜中であり、月の光で辛うじて周りが確認できるという程暗い。

何らかの鳴き声が聞こえたと思えば背後から龍や猛禽類の形をしたナニかが通り過ぎて行った。


上空から落下しながら画面は暗転する。



ベータ版発表時、ここで映像は終わりタイトルが出てPVが終了していた。


だが、次に画面が写すのは枯れ木や枯れ草さらには何かの骨が散乱している荒野だった。

遠くに光が見えたと思えばその光に向かって視点が進んでいく。


光のもとにつくと人間と狼の様なナニかが戦っていた。


しばらくする時人間は動かなくなり狼の様なナニかは食事を始める。



画面にノイズが走る。


ザザッ


ノイズが次第に何らかの映像を写し出す。


1つ、他の種族を奴隷として扱っている人間。

2つ、囮にされる小さな猫の獣人。

3つ、笑顔を浮かべた背中にナイフを隠し持つ魔族の男。

4つ、黒いナニかに蹂躙されている国々。


またノイズが走る。


5ツ、自分ノ影ニ殺サレル全テノ種族



あなたは何を信じますか?


あなたは誰を信じますか?


自分すら信じられない偽りの世界で

    あなたはどんな役を演じてくれますか?



画面は暗転し、PVは終了する。

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