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召喚された異端者

どんどん話がややこしくなってしまう。

ちゃんと完結出来るかなぁ?

――――白―――

―――白、白、白、シロ、しろ――


 彼の視界は白で埋め尽くされていた。


 そして目の前には一人の女性



―――――真っ白な――



――――まるでそこにいないような『無』のようで、しかし明らかに『有』である―


「貴方は何者だ」


 だが、その異常な状況で彼は一切怯まない。


「私?私は何者でもあって何者でもないし人でもあってモノである。そんな私は一体何者なんだろうね?」


 彼女はそう問い返した。


「さぁ、ワタシは貴方が何者なのかも知らないし、ここが何処かも知らないよ。つまりこの状況を何も理解できてないんだ」


「へぇ、へぇ、なるほど。君はこの状況を知りたいわけだ」


 彼女はニヤニヤしながら言った。


「うん、そうだよ。分かってるじゃないか」


「まぁ、それは必要なことだから教えてあげよう」


 彼女はその高い背で彼を見下ろしながら文字通り上から目線でそう言った。


「アレを助けてほしいんだ。アレはまだなぁにも思い出してないし、『無』であるはずのアレが形を持ってしまっているからね。力が弱まっているんだ」


 彼女の言っていることを彼は何もかも理解出来なかった。


 彼は彼女に不信感を募らせた。


「そんな怖い顔しないでよ。長話は嫌いだからちょーっと短く済ませるね。――君はこれから異世界に召喚されるんだ。それでそれで勇者として魔王を倒すことになるんだよ」


「……異世界か」


 そんな彼の感情の無い反応に彼女はつまらなそうな表情を向ける。


「なんだぁ、反応薄いねぇ」


「ワタシ的には異世界だろうが何処だろうがあまり問題はないからね」


 そうだ。彼には関係ないのだ。


 例えば、彼がエベレストの頂上跳ばされたとする。普通ならば生き残れない。


 だが彼は生き残る。身一つで生き残れるのだ。


「だって不死王だもんね。相当酷い状況にならないと死なないよね」


「王だなんてワタシには似合わないよ。………ワタシは死者の成れの果て、人殺しの怪物だ」



――――死者の成れの果て―――



 そう、彼はそうなのだ。死んで尚生かされ続け、命を弄ばれ続けた者の末路。


「そんなに卑下すること無いのに。破壊あってこその創造だよ。殺すのは別に悪いことじゃあない。生物ってのはそうやって生きてきたんだからね」


普通の人間ならば理解出来ないであろうその思考。

しかし確かにそうなのだ人間は常日頃から動物を殺し食らっている。だが、同族に対しての殺しは罪だと言う。

まぁ、それは人間が知性を持つが故のことなのだろう。


仮に殺しが許される世界があったとしよう。すると、まず恨みなどによって人間が殺されるそれが更に恨みを招き人間が殺される。ただそのループが繰り返されるだろう。これが野生動物ならこうはなるまい。


これは一種の種を守るための術と言っても過言ではないだろう。


こんな理屈を並べようと彼女は決して理解しないのだろうが。

彼女にとっては全ての生命にさしたる違いはないのだから。


「少し話が逸れてしまったね。じゃあ最後にアレに一つ伝言を頼まれて欲しい。内容はそうだなぁ…―――――と言っておいてくれるかな」


「伝言は構わないけれどワタシはアレがどんな姿をしているのか聞いていないよ。これでは伝言を渡せない」


「そうだ、そうだ忘れていたよ。アレの今回の姿は竜だよ。誇り高き白銀の竜だ」


「分かった。それでその竜は一体何処にいるのか…ん?これは何だい?」


「ああ、時間が来たみたいだね。検討を祈るよ」


その言葉を聞いたのを最後に彼の意識は闇に呑まれていった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


彼が目を覚ますとそこは西洋のそれもし近代的でない建物の中だった。


(ここが異世界…)


周りを見渡して他にも人が倒れていることに気づいた。それは彼と同じ制服を着た同じ学校の生徒達。厳密に言うとクラスメイト達だった。


そして甲冑を身にまとった騎士だろう人物に魔法使いの様な格好をした人物、自分の立場や威厳を示すかの様な格好をした男性が一人。


彼は男がこの中で1番偉いのだとあたりを付けた。


男は全員が体を起こしたのを確認するとその口を開いた。


「ようこそおいで下さった異界の勇者達よ」


「はぁ?勇者だぁ?頭狂ってんじゃねーか?」


男の言葉に反応したのはこのクラスのスクールカースト1位の荒垣蓮真あらがきれんまだった。


「突然お呼びたてしたことは謝罪いたしますのでどうか気を鎮めてくだされ勇者殿」


「はいはい分かったよ。勇者っても何すりゃいいわけ?魔王でも倒すのか?」


「なんと、魔王様の様な心優しき人を倒すなど恐れ多い……」


その言葉に荒垣は少し驚いた。


「へぇ、魔王は良い奴なのか。じゃあ俺らは何を倒せばいいんだ?」


「エルディム王国を滅ぼして欲しいのです。奴らは我らと何ら変わりない魔族に無実の罪を着せ滅ぼそうとしているのです!」


それに対して荒垣は重く威圧を掛けながら問いかける。


「そいつらは本当に悪か?確実に悪だと断定出来んなら少なくとも俺は協力してやる」


「悪です………奴らは悪です!手を貸して下され勇者殿!」


(悪を滅ぼすか………ワタシと同じくキミはまだ罪を感じているんだね)


彼らが背負った大きな罪。それはまだ高校生になったばかりの彼らには重すぎた。


(終わることなく悪を裁き続ける……それがワタシ達に科せられた罰なのかい……………………仁)


そう呟いた彼の前に広がるのは半透明のスクリーン。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


名前:朝霧 白耶

性別:男

年齢:17

種族:不死王

職業:賢者

lv:115


ステータス

体力:244669

精神:4223894

攻撃:12962

防御:24694

魔力:7565664

俊敏:15769


スキル

鑑定:lv1 言語理解:lv- 陰陽:lv10


状態

<魂の束縛>


称号

<陰陽師><殺人鬼><不老不死><悪を裁く者><勇者><叡智の賢者>


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


この世界に化け物が降臨した瞬間だった。


はぁ、更新速度上げないとなぁ

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