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魔王城での一幕 女の戦い

受験無事合格したので入学まではなるべく投稿したいと思います。(あんまり期待はしないでください)

 魔王城の一室。


「ふふふ、次は私が勝つ!」


「それはどうでしょうか。勝つのは私です!」


 そこでは魔王リリス・クリムヘルドと運命神クロリアが火花を散らしていた。


 何故こうなったのか…話は少し前に遡る。


◇◇◇


 仁が工房に戻った後クロリアとシノは魔王城にあった本を読んで暇を潰していた。


「ん?この話に出てくる女神の名前…クロリア?」


「!、あはは…偶然ってあるものですね」


 不自然な笑みを浮かべるクロリアをシノがジト目で睨む。


 実は余計な混乱を招かないためクロリアが神だということを知っているのは仁一人だけだ。



 明らかに怪しいクロリアを問い詰めようとするシノだったが丁度そのタイミングでリリスが部屋に入ってきた。


「…あれ、ディオシスがいない」


 リリスの自称側近であるディオシスは入浴時や睡眠時以外は基本的にリリスの側にいるのだが今は見当たらない。


「ああ、あれは五月蝿かったから四肢を折ってアダマンタイトの鎖で縛ってシーサーペントの縄張りに放り込んでおいた」


 シーサーペントは本来海に生息するランクSの魔物なのだがリリスが手懐け魔王城の敷地内にある巨大な湖で飼っている。


「ふーん、そう」


「そうなんですか」


 リリスはディオシスに対して相当酷いことをしているが二人は一切の驚きを見せない。


 二人は魔王城に来るまでで確信していた。 あれはそれ位じゃ死なないと。


 

 魔王城に向かっているときこんなことがあった。


「魔王様、夜は何があるか分かりません。どうかこのディオシスを同じテントで寝かせてはもらえないでしょうか!」


「…近寄るな変態!」


 といった感じで首を刎ねられたディオシスだったが生首の状態でも普通に生きていて何事もなかったかのように首を元に戻したのだ。


 

 といったわけでディオシスがこれ位では死なないと確信出来ている。




「ほう、その武器はジンが作ったものか?」


 ベッドの上においてある武器を見つけたリリスが聞く。


「はい、先ほど完成して仁さんが届けに来てくれました」


「良く出来ているな…この武器を見るにクロリアが魔法使いか僧侶、シノは狩人といったところか」


 リリスが職業を見事に当てて見せた。


「はい、私が魔法使いで」


「私は狩人」


「そういえばリリスさんはどういった戦闘スタイルをとるんですか?」


「戦闘スタイルは…ステータスを見てもらった方が早いか」


 と言ってステータスを開いた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

名前:リリス・クリムヘルド

性別:女

年齢:128

種族:魔族

職業:魔王

lv:61


ステータス

体力:6700

精神:8900

筋力:10000

防御:5300

魔力:10000

俊敏:4000


スキル

闇魔法lv10 王の威圧lv10 飛行lv- 魔装の鉤爪lv10 グラビティプレスlv10 カラミティレインlv10 


<魔神の加護>

魔神化lv-


状態


称号

<真なる魔王><強者><魔神の加護>



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「なるほど、攻撃特化型ですか」


 リリスは筋力、魔力共に10000という化け物じみた数値を誇っている根っからの攻撃型だ。


「まあ、私は後ろの安全地帯から魔法を撃つなどという戦いは好かんからな。どうせなら前線でパァーーーーーッと殺りたいだろ」


「…戦闘狂ですかあなたは」


 

 この様な会話を繰り広げていると仁がやって来た。


「みんな見て新しい服を作ってみたんだ。似合ってる?」


 着物に似た服を着た仁が尋ねるが三人の目は仁が手に持っているものに向けられていた。


「ジン、その皿に乗っているものは何だ」


「…すごくいい匂いがする」


「仁さんそれはもしかして…いや、もしかしなくても――――――――



 香ばしい香りを漂わせるその丸い物体は



――――――クッキーですか?」


「クロリアさんよくわかったね。僕、料理が好きでよくクッキーも作ってたから材料揃ってるこっちでも作れないかなと思ってさ」


「じ、ジンこれは食えるのか?」



「勿論食べれるよ。はい、どうぞ」


 リリスは仁から手渡されたクッキーを恐る恐る口に近づけパクリと一口食べた。

 するとリリスの顔がふにゃりと蕩けた。


「お、おいしぃ~」


 そして次から次へと口に放り込んでいく


「あ!リリスさん食べ過ぎです!私にもください!」


「私も食べたい」


 クッキーは次々へと三人の口へと消えていき残り一枚となったー。


「最後の一枚、私がもらうぞ!」


「最後のは私のです!」


 二人の手が同時にクッキーに触れた。


「クロリア、その手を退けてくれないか」


「残念ですがそれできませんね。リリスさんが退ければいいのでは?」


「…ハハハハハ」


「…ウフフフフ」


 クロリアとリリスの間に火花が散る。


「こうなったら仕方がない…勝負だクロリア!」


「その勝負受けてたちましょう!」


 二人からは高密度の魔力と殺気が漏れ出している。


「くっ、なんていう迫力!」


「!二人ともすごい」

 

 そしてそれぞれ右の拳を引き構えをとる。


「いくぞクロリア!」


「望むところです!」





「「ジャンケン……ポン!」」


「…あいこか、中々やるな」


「次は勝たせていただきますよ」


 仁とシノがぽかーんとしているがジャンケンはどんどん進んでいく。

 だがいっこうに決着がつく気配が見えない。


 

 そして現在に戻る。


 あいこの回数は1000を越えていた。


「ふふふ、次は私が勝つ!」


「それはどうでしょうか。勝つのは私です!」


 仁とシノは既に見ることを辞め紅茶を飲みながら雑談している。



「「最初はグー」」


「「ジャンケン…………ポン!」」


 長い戦いの末に勝ったのは――――


「やったぁ!私勝ちましたよ!」


 ―――クロリアだった。


「仁さんクッキーの最後の一枚は何処に?」


「ああ、それならちょっと前にシノが食べちゃったよ」


 結局勝負はシノの大勝利で終わったのだった。


「私達の勝負はなんだったのだ……」


「はぁ、すごく損した気分です」


 ここまで戦ったのに何も食べれなかった二人はガックリと項垂れている。


「まあまあ二人ともまた焼いてあげるから元気出して」


 その一言でクロリアとリリスの目に光が灯った。


「それは本当か(ですか)!」




 その後仁は大量のクッキーを焼くことになったという。

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